米Amazon Web Servicesは7月26日(現地時間)、ニューヨークで開催されている年次イベント「AWS Summit New York」において、基盤モデルサービス「Amazon Bedrock」の拡張を発表した。

Amazon Bedrockを利用することで、シンプルなAPIにアクセスし、各種の基盤モデルを活用して生成系AIアプリケーションを構築・拡張できる。

「Amazon Bedrock」の概要

今回の拡張により、基盤モデルの選択肢にCohereが追加された。Cohereは、エンタープライズAIプラットフォームと最先端の基盤モデルの開発を手掛ける大手企業で、同社の基盤モデルは、情報を生成・検索・要約するための直感的な方法を探索するのに適しているという。

Cohereの言語生成モデルであるCommandは、ユーザーの指示に従うようにトレーニングされており、要約、コピーライティング、対話、抽出、質問への応答といった実用的なビジネスアプリケーションで活用できる。

Cohereの言語解釈モデルであるEmbedは、100以上の言語にまたがる検索、クラスタリング、分類のタスクに使用でき、意味による検索やテキスト分類を容易に行える。

また、AnthropicとStability AIの最新の基盤モデルも利用可能になった。

「Anthropic Claude 2 on Amazon Bedrock」は、対話型のタスクプロンプト1件につき、最大で10万個のトークンを入力できる。これにより、数百ページ分のテキスト、さらには丸ごと1冊の本を処理することも可能だという。

「Stability AI Stable Diffusion XL 1.0 on Amazon Bedrock」は、映画、テレビ、音楽、説明動画など向けに、リアルな創作が行えるようになっており、以前のバージョンに比べてディテールの優れた画像と構図を生成できるという。