名古屋戦で先発出場した俵積田だが、目に見える結果を残せなかった。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

写真拡大

 FC東京が名古屋とのホームゲームで2−0と快勝。クラモフスキー監督の初陣となった試合で、内容も伴った勝利を収めた。しかし、ゲーム後のミックスゾーンで浮かない表情をしていた選手がいた。俵積田晃太だ。

 この日は4-3-3システムの左ウイングで先発出場。リーグ戦では7節の湘南戦以来、実に11試合ぶりのスタメン抜擢で、そこにはクラモフスキー監督の期待が窺えた。しかし、パフォーマンスはいまひとつ。17分に持ち前のドリブルからチャンスを作ったが、後半開始直後に迎えた好機の場面でも自分のタイミングでシュートに持ち込めず、結果的にゴールやアシストがなかった。

 チームは2−0と快勝したものの、俵積田は64分で交代。不完全燃焼のままピッチをあとにした。目に見える結果を残せなかったからだろう。試合後のミックスゾーンで、彼に笑顔はなかった。  

 「自分もアシストできるシーンがあったので、ディエゴ(・オリヴェイラ)に決めさせるパスを出せれば」と反省していた俵積田は、自身の課題について「ドリブルで抜いた後のラストパスとシュートの質」とコメント。後半直後のシュートについても「相手のDFがいい感じでスライドしてきて、縦に行っても難しい雰囲気だったので、ちょっと迷った部分がありました。ああいう場面で決めないと」と悔しさを表していた。
 
 ドリブラーとしての才能はピカイチに映る。長友から「コイツは只者じゃない」と評され、シーズン開幕直後は魅惑のテクニックを武器に左サイドで異彩を放った。サイドからのカットインを相手に読まれるようになってからやや精彩を欠いているように見えるが、この苦しい時期を乗り越えて覚醒してほしい。

 ドリブルとパスの使いどころを見極め、ドリブラーの枠に収まらないアタッカーに成長できれば、J1屈指のタレントになれるはずだ。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

【PHOTO】FC東京の出場15選手&監督の採点・寸評。エースの貫禄を見せつけたD・オリヴェイラ。H・トレヴィザンの安定感は称賛に値