新田真剣佑、「主演映画が日米で大コケ」もキャリアは傷つかない「理由」と「前例」

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 俳優の新田真剣佑が主演を務める映画「聖闘士星矢 The Beginning」が日本のみならずアメリカでも“大コケ”の窮地に陥っていることを、5月15日、ニュースサイト「WEB女性自身」が報じている。興行通信社発表の全国映画動員ランキング(4月28〜30日)で初登場8位。そして、5月8日に発表された同ランキングでは、同作品は、早くもトップ10から名前が消えていたが、

「記事によれば、アメリカでも5月12日に公開されたものの、初週からトップ10圏外。週末3日間の興行収入はわずか53万5000ドル(約7270万円)だったとか。制作費が6000万ドル(約72億円)と言われているだけに、このまま赤字が続けば、製作サイドが頭を抱える一方、真剣佑は長年の夢だった海外進出のため2021年4月末から国内での俳優活動を休止し、所属事務所も退所し退路を断って映画に挑んだ真剣佑のキャリアに傷がついてしまう可能性もあると指摘しています」(芸能ライター)

 この報道にネット上では、「これは企画の失敗で新田真剣佑の問題ではないだろう」「原作が人気あったからこその実写映画化だと思うが…実写映画の需要があるかも冷静に判断した方がいいかと」といった声。また、映画を見た人からも、「新田真剣佑の演技は良かったと思うよ。『聖闘士星矢』という作品が21世紀となった今の時代では通用しなくなってしまったのだろう」という声があり、真剣佑を擁護する声が目立っていた。

「アニメや漫画の実写映画化は、有名なキャストをそろえても“爆死”してしまうことはしばしばあります。基本的には原作の内容を端折りすぎたり、大幅な設定変更で原作の持ち味が失われたり、あるいは単純に時代にそぐわなかったことが要因。例えば、05年の映画『鉄人28号』は池松壮亮、蒼井優、薬師丸ひろ子を主要キャストに据え、制作費10億円を投入して制作されましたが、時代錯誤すぎたのか興収は1億円程度に留まり“大爆死”に終わりました。13年の映画『ガッチャマン』は松坂桃李、綾野剛らが主要キャストを務め、制作費80億円とも謳われましたが、大幅な設定変更と原作にない恋愛要素が追加されたことが影響したとみられ、興収は約4億8000万円で内容も酷評されることに。ただ、出演俳優たちはキャリアを傷つけることなく今も活躍しています。作品が1本や2本コケただけでは大きな影響はないということでしょう」(芸能記者)

 年内には主要キャストを演じるNetflix製作のオリジナル実写ドラマシリーズ「ONE PIECE」も配信される予定の新田。今後、海外進出が失敗に終わっても戻る場所はありそうだ。

(柏原廉)