東京株式(大引け)=34円高、上値重いなかも円安加速受け連日の高値更新

写真拡大

 2日の東京株式市場は買い優勢でスタートしたものの、取引時間中に日経平均株価は方向感の定まらない動きとなった。結局小幅高で着地し、連日の高値更新となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比34円77銭高の2万9157円95銭と小幅ながら4日続伸。プライム市場の売買高概算は10億3952万株、売買代金概算は2兆6675億円。値上がり銘柄数は623、対して値下がり銘柄数は1115、変わらずは96銘柄だった。

 きょうの東京市場は、朝方は広範囲にリスクを取る動きが優勢だったが、その後はいったん軟化し前引け時点では日経平均が前日終値を下回っていた。大型連休を控え、東京市場では来週まで取引が行われないことから買いポジションを高める動きは限定的。2~3日の日程で行われる米FOMCを目前に、この結果を見極めようとの思惑も上値を重くした。しかし、外国為替市場でドル買い・円売りの動きが強まり一段と円安が進行したことなどを背景に、半導体関連などをはじめ輸出セクターなどに押し目買いが入り全体を支える格好に。ただ、日経平均は小高く引けたものの、TOPIXは小幅マイナス圏で着地している。値下がり銘柄数は1100あまりに達し値上がり数を大きく上回った。大型連休前で売買代金は低調となり、4営業日ぶりに3兆円に届かなかった。

 個別では、断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920.T>が朝安後に切り返し久しぶりに反発したほか、アドバンテスト<6857.T>、ルネサスエレクトロニクス<6723.T>など半導体関連株が総じて買い戻された。また、イビデン<4062.T>は大幅高で値上がり率トップとなっている。KeePer技研<6036.T>、BEENOS<3328.T>なども値を飛ばした。ベイカレント・コンサルティング<6532.T>が大きく水準を切り上げ、三井E&S<7003.T>なども上昇した。

 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクが安く、三井物産<8031.T>も軟調。トヨタ自動車<7203.T>が冴えず、メルカリ<4385.T>も安い。双日<2768.T>も売られ、日立製作所<6501.T>も見送られた。リケンテクノス<4220.T>、ニッカトー<5367.T>が急落したほか、マネックスグループ<8698.T>の下げも目立つ。M&Aキャピタルパートナーズ<6080.T>、日本M&Aセンターホールディングス<2127.T>が大幅下落、キャリアデザインセンター<2410.T>も下値を探った。

出所:MINKABU PRESS