40代、家を購入直後に夫が単身赴任に。布団、キッチン道具…捨てたもの、買ったもの
昨年中古マンションを購入した、40代のライフオーガナイザー・高田舞子さん。新居への引っ越しを控えていましたが、夫の転勤が決まり単身赴任を選ぶことに。引っ越しやお金のこと、日用品の分配問題など「単身赴任に向けて検討したこと」を詳しく教えてもらいました。
40代、家を買ったら転勤に!単身赴任に向けて考えたこと
転勤族ながら、年齢やタイミングもあり家を購入したわが家。新居への引越しがもうすぐという時期に、夫の転勤が決まりました。「家を買ったら転勤する」がまさかの現実に。
赴任先は新幹線で2時間ほどの距離。話し合った結果、わが家は単身赴任を選びました。
家を購入したことに一瞬後悔がよぎりましたが、「購入していたからこそ単身赴任を選べた」と今は思えます。このタイミングでなければ家を持ちえなかったと夫婦で話しています。
●単身赴任のデメリット
とはいえ、単身赴任にはデメリットも複数あります。
(1) 二重生活はお金がかかる(家賃、食費、光熱費、通信費、交通費etc)
単身赴任は二重生活、出費は否めません。幸い会社の手当ても充実していて、単身赴任手当に帰省手当、住宅補助は出ることになっています。
ただ、両手をあげて喜ぶこともできない理由が「所得が増える=税金も増える」ということ。手当が出るからと頻繁に帰省していては、かえって自分たちの首を絞めることも…。
(2) 家電がダブルで必要(冷蔵庫、洗濯機、テレビ、電子レンジ、掃除機、炊飯器etc)
家電購入にもお金がかかります。最低でも、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジなどが必要に。数年で帰ってくる可能性もあるので、リーズナブルな価格帯の新生活応援セットなどを検討中。掃除機や炊飯器などの細かい家電類は、カード会社のポイント交換で賄う予定。
(3) お金のやりとりが発生
それぞれの拠点で生活費がかかります。すべてをカードやキャッシュレスで支払えるならば現金は不要かもしれませんが、完璧には難しいところ。生活費の受け渡しが発生します。
(4) 日常会話や普段の様子で共有ができていたことにも“連絡”が必要に
(5) ワンオペ、子育てをリアルタイムで共有できない
一緒に暮らしていればなんとなく共有できていた出来事も、“連絡”が必要に。肌で感じていた子どもの成長も、言葉や文字にして伝える努力をしなければならず、この心理的デメリットは(1)〜(3)の金銭的なデメリットよりも大きいのではと予想しています。
●単身赴任に向けて検討したこと
新しい暮らしに向け、実際に検討したことをご紹介します。
(1) 引越しの再計画
以前住んでいた家からの引越し先が、購入した家と夫の単身赴任先の2拠点に変更になったこと、自費×法人の複合引越しであること、3月中に退去せねばならなくなったことなど、引越し計画の再検討が必要に。
一度で2拠点分の荷出しができて、同じ業者で2箇所への引越しが可能な大手引越し業者に決めました。
(2) 物件探しの条件
少しでも節約を考え、単身物件の必須条件を「エアコンつき×インターネット無料」に設定。エアコンは高額商品であること、通信費の月額固定費を下げること、が理由です。
オンライン内覧を経て希望に合う物件を見つけ、2月中旬に夫の家も無事に決定(時間とお金を使って足を運ばなくても内見できる時代の流れは便利です!)。家賃補助の上限額を少し上回りましたが、母子が訪問した際も川の字で眠れる広さがあり、納得の住空間です。
(3) 日用品の分配の仕方
早い段階で転勤がわかったので、日用品の分配を考える時間がもてました。新居では新調する照明器具やカーテンなど、手放すつもりだった日用品を残留させることに。
そして寝具。マットレスを組み合わせて家族川の字で寝ているわが家。単身赴任先用にシングルのマットレスをひとつ買いたしました。
母子宿泊用の寝具として手放し予定の敷布団を持っていく案も出ましたが、布団となるとサイズも大きく収納スペースも圧迫します。年に何度使用するかわからないアイテムで収納を占拠したくありません。
そこで考えたのが、キャンプ用品のマットレス。別のアイテムに新調し、出番なく眠っていたもの。これで代用できるのでは? ということに。
布団に比べ、小さく折りたためる空気式マットレスは何倍もの省スペースに。単身先への訪問はキャンプと同じレジャー感覚。年に数度の宿泊はこれで十分だとひとまずはこれを持っていくことにし、不便を感じたら考え直すことにします。
このほかにも洗剤や掃除道具などの消耗品、食器や調理器具などのキッチン関連品など、二軍品を捨てずに再活用するものも多くありそうです。夫専用の鉄フライパンはタワシと共に単身赴任先に(私はステンレスフライパンを使っています)。
(4) 生活費の分配の仕方
夫の会社では複数口座に分けて給与振込が可能だとわかり、夫用と母子用で分配することを検討中。住宅ローンの支払い口座を主口座と設定し、分散していた生命保険やカードの引き落とし口座をこの機会に集約。
そのうえで今ある銀行口座のどれをどちらに当てはめたら使いやすいのか? を夫婦で話し合い、お互いのメインバンクを決めたところ。
夫に追加でお金が必要になったときは帰省時に手渡しで補填もできますが、履歴が残るのでPayPay送金が第一候補となっています。
●単身赴任は前向きな選択
新居を建てた途端の転勤。わが家は単身赴任を選びましたが、転勤族の暮らし方に正解はありません。家族とどう暮らすか? 捉え方も考え方も、家庭によって時期によっていろいろ。
単身赴任はデメリットもありますが、あくまでも前向きな選択。まだまだお父さん大好きな小学生男児ですが、離れているからこそ大切に感じられる時間も増えるはず。
夫婦の会話を意識的に増やし、私自身もワンオペを負担に思わないような工夫を模索していけたらと思っています。