暮らし上手な方が愛用しているものは、暮らしを快適にしてくれたり、使う楽しみがあったり、ときにはやる気を起こしてくれたりすることも…。今回は、料理研究家・藤井恵さん(56歳)に「買ってよかったもの」を教えてもらいました。厳選したアイテムだけあって、高価だけどそのぶん使うたびによさを実感するそう!

シンプルで質のいいものを積極的に取り入れて、心と体を元気に

料理研究家として数多くのものに触れ、見る目を養ってきた藤井恵さん。おすすめの調理道具や調味料を伺うと、それぞれに納得の理由があり、なるほどと感心させられます。藤井さん流の、ものの選び方を教えてもらいました。

●50歳を過ぎて、心身を整えるために取り入れたもの

「高ければいいというわけではないけれど、ほどほどにいい価格帯のものは優秀なものが多く、料理のでき映えや楽しさにつながると感じます。たとえばクリステルの鍋は、新婚当時、一生大事にしようと思ってコツコツお金を貯めながら買いたしたものですが、デザインも美しく機能的。25年以上、キッチンの主役です。マイヤーのフライパンもIHコンロと相性がよく、すばらしい使い心地。フライパンとしては少し高価なので、スーパーのポイントを貯めて40%オフで買いました(笑)」。

藤井さんのもの選びは、基本的にシンプル。そのうえで、今の自分が気持ちよく使えるもの、手入れしやすいもの、体に無理のないものを選んでいますが、50歳を過ぎてからは、心身を整えるために美容や健康系のアイテムも積極的に取り入れるようになったそう。

「更年期に体調のバランスを崩してしまい、手湿疹に悩まされたのがきっかけですね。それまでパックもクリームも使ったことがなかったのですが、いろいろな人の意見を素直に聞きながら試しています。まだまだこの先も楽しめる年代だから、美容や食事など努力できる部分はきちんとケアして、無理せず、丁寧に暮らしながらきれいに年を重ねていきたいですね」。

使うほどによさを実感!高価でも「買ってよかった」調理グッズ

仕事でもプライベートでも愛用している調理グッズは、耐久性や使い心地を重視。「年を重ねると扱いやすさも大切ですが、これらはその点でも合格」と藤井さん。どの世代にもおすすめできる調理グッズを教えてもらいました。

●チェリーテラスのクリステルグラフィット深鍋

【ゆでものに大活躍。収納もコンパクト】

3層構造の厚い底が効率よく、均等に熱を伝導。入れ子式に鍋を重ねられるので、収納場所をとらないのもいいところ。「鋳物(いもの)の鍋ほど重くならず、保温性バツグン。手入れもラクだし、オプションパーツが豊富で使い勝手が幅広いのも魅力です」(藤井さん以下同)

・深鍋20cm ;直径20×高さ10cm ¥25300、深鍋22cm 直径22×高さ11cm ¥28600、深鍋24cm 直径24×高さ12cm ¥31900

●チェリーテラスのクリステルクッキングバスケット深鍋22cm用

【パスタやゆでた野菜がラクに取り出せる!】

先ほど紹介したクリステルの鍋にバスケットを組み合わせれば、麺類や野菜のゆでものの水きりが簡単。「持ち手の角度が調節でき、収納時は水平に倒せばすっきり。コンパクトで扱いやすく、便利です」

・直径21.6×高さ8cm ¥6600

●マイヤージャパンのマキシムエスエスフライパン20cm

【短めの持ち手や角度が使いやすい!】

ステンレスのスタイリッシュなデザインと、焼きムラになりにくい底面3層構造が特徴。「わが家のIHと相性がよく、持ち手の長さや角度もいい。最近購入したもののなかで、いちばんのヒット!」

・全長36.2×直径20×深さ5.4cm ¥8250

●チェリーテラスのクリステルウッドハンドル

【ハンドルをつければ片手鍋としても活躍】

ひとつ目で紹介したクリステルの鍋にワンタッチで着脱できるナチュラルな木製ハンドル。必要なときだけ片手鍋にでき、外せば鍋の収納がコンパクトに。「片手だと重いときは、両側にハンドルをつけると持ちやすくなりますよ」

・長さ19.2cm ¥6600

この特集で紹介したアイテムは、撮影時に各店舗で販売されていたアイテムです。本誌発売時には、仕入れ状況によって同じアイテムがない場合や、すでに販売終了していたり、価格が変更になる可能性もありますので、ご了承ください。価格は一部編集部調べです。

 

『これからの暮らし by ESSE vol.04』では今回紹介した以外に、50代〜70代の暮らし達人が「買ってよかったもの、ずっと大切にしたいもの」や、老後のお金の不安まるごと解決、飛田和緒さんとめぐる「大人の湘南・鎌倉」、坂東眞理子さんの人生お悩み相談、糖質オフ2品献立、自律神経整え習慣など50代以上の暮らしに沿った情報が満載。