さまざまな変化を感じる40代から50代。ここでは、40代モデル・浜島直子さんと、50代ライター・一田憲子さんに世代悩みを解消した上手な過ごし方を教えてもらいました。また、ESSE読者が「やめたこと」で過ごしやすくなったエピソードも必見です！

年齢とともに変わった「ファッション」や「人間関係」

浜島さんと一田さんが年齢を重ねる中で感じた、さまざまな“変わったこと”。

今回はファッション・美容と、人間関係の変化について教えてもらいました。

●服を持ちすぎない。“いつも同じ”でもいい

浜島さん（以下浜）：洋服は大好き！　でも、たくさん持つと、それだけ管理が必要になって、負担に感じることも。

一田さん（以下一）：私も40代まではたくさん服を持っていました。人に会うたび、違う自分に見せたいと思っていたのかも。でも、「違う服を着ればほかのだれかみたいになれる」というのは幻想でした。どんなにいいものでも、自分らしくない服だと落ち着かないし、すてきに見えないんです。だったら、いつも同じでも、しっくりくる服がいい。

浜：今はどんな服が一田さんの定番になっていますか？

一：50歳まではベリーショートヘアに合わせ、メンズライクなアイテムを着ていましたが、なんだかおじさんみたいになってきてしまって（笑）。最近は髪を少し伸ばして、甘さや女らしさのある服を着るように。今日のようなジャンパースカートにフリルのブラウス、パンツならやや丸みを帯びたテーパードシルエットを選ぶことが多いですね。

浜：似合うものがわかるまで、冒険もしましたか？

一：高い高い授業料がかかりましたが、こればかりは失敗しないとわからない！（笑）最近、だれかと一緒に全身写真を撮って客観視すると、似合う・似合わないがよくわかることを発見しました。

●人間関係は小さく、ちょっとだけ深く

浜：40代になって、飲み会などにはほとんど行かなくなりました。

一：私も、昔から大きな集まりが苦手だったけれど、最近はさらに人間関係の輪が小さくなりましたね。一方、コロナ禍を経て、なにかあったときに心をかけ合える、そんな相手をつくっておきたいなと考えるようになりました。

浜：若いときは楽しむことを共有したいと思うけれど、年齢を重ねると、つらいときに助け合うという関係になっていくのかもしれませんね。ところで、夫婦の関係は、50代になって変化しましたか？

一：若い頃は夫に対して「もっとしっかりしてよ！」なんて思っていたけれど、老後もずっと一緒にいるんだなと思うと、「ありがとう」と言う機会が増えましたね。たりないことに目をやるのではなく、してくれることに目を向けられるようになったのかも。

浜：人に対しての考え方もどんどん柔軟になっていくんですね。

一：30代までは、「私はこう」と確固たる自分をもつことで、新しい扉を開いていく時期。40代で世の中って多様なんだと知り、50代になると自分の価値観が思い込みだったことがわかる。だからどんどんこだわりを手放せるし、心がラクになるんだと思います。

浜：なんだか50代が今から楽しみになってきました！

ESSE読者に聞いた！“わたしがやめたこと”

ESSE読者も年齢とともにさまざまな見直しを行っていました。ファッション・美容、人間関係で“やめたこと”を聞きました。

●ファッション・美容でやめたこと

・服を減らしました。数が少なければ迷うこともなく、いつでもおしゃれ着なのでいつだれに会っても自信がもてる！（東京都・47歳）

・足が痛くなるので、ヒールの靴を履くのをやめました。下着は、カップつきキャミソールやスポーツブラに（神奈川県・55歳）

・UVカットできる化粧下地を選び、メイク時間を短縮。その分夜はパックをしながらゆっくり過ごしています（静岡県・48歳）

●人間関係でやめたこと

・子どもの習い事先で無理に関係を広げようとしません。ママ友づき合いより、居心地のよい人と過ごすように（滋賀県・41歳）

・子どもを通じたつき合いからは少しずつ卒業。実家との連絡手段と頻度を整え、定期的に近況報告をしています（東京都・48歳）

・親せきづき合いをあらためて、うまく断ることを覚えました。義実家からの頼まれごとも、場合によっては断るように（千葉県・50歳）