Twitterの元CEOが会社を提訴、訴訟費用や司法当局の調査への対応費用などが未払いと主張
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Twitterの元CEOのパラグ・アグラワル氏と2人の元幹部が、Twitterを相手に訴訟を起こしました。3人の原告はTwitterに対し、司法省による調査に関連したものなどの法的費用100万ドル(約1億3000万円)以上が未払いになっているとして、個人負担した費用の支払いを求めています。
Justice Department Recently Looked Into Twitter, Lawsuit Says - The New York Times
Ex-Twitter CEO sues over unpaid legal fees, cites DOJ probe
https://www.axios.com/2023/04/10/ex-twitter-ceo-lawsuit-unpaid-legal-fees
Ex-Twitter CEO who was fired by Musk sues company over unpaid legal expenses | Ars Technica
https://arstechnica.com/tech-policy/2023/04/ex-twitter-ceo-who-was-fired-by-musk-sues-company-over-unpaid-legal-expenses
今回Twitterを訴えたのは、同社の元CEOであるパラグ・アグラワル氏、元最高法務責任者のビジャヤ・ガッデ氏、最高財務責任者のネッド・シーガル氏です。3人は、2022年10月27にイーロン・マスク氏がTwitterを買収しCEOに就任した際に即日解雇されていました。
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2023年4月10日付でデラウェア州裁判所に提出された(PDFファイル)訴状の中で3人は、Twitterに在職していた際の訴訟や調査に対応するために個人負担した多額の費用について、Twitterが「請求書への支払いを送金することを拒否した」と主張しています。
今回の訴訟で3人がTwitterに支払いを求めている費用には、株主代表訴訟や在職中に実施された司法省と証券取引委員会(SEC)の調査に対応するために立て替えた弁護士費用も含まれています。
具体的にどのような調査によるものなのかは明かされていませんが、当局によるTwitterへの調査としては連邦取引委員会(FTC)が実施しているプライバシー慣行に関する調査が挙げられます。Twitterはマスク氏による買収前の2022年5月に、プライバシー保護に関する2011年の和解に違反したとして1億5000万ドル(当時のレートで約190億円)の罰金の支払いをFTCから命じられました。
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この一件では、司法省もFTCの調査に参加していたとThe New York Timesは指摘しています。また、SECはマスク氏が2022年の始めにTwitterの株式の一部を買収した際、その開示が遅れたとして規制違反の疑いに関する調査を進めており、法律関連の違反の調査では司法省も関与します。
また、今回Twitterを訴えた3人のうちアグラワル氏とシーガル氏の2人は、セキュリティ上の問題に関する情報公開を怠って投資家を欺いたとしてTwitterが訴えられた集団訴訟の被告でもあります。さらに、ガッデ氏はTwitterの「ソーシャルメディア上の偏向」の疑いで議会の公聴会に召喚されており、今回の請求にはその際の費用も含まれているとされています。
IT系ニュースサイトのArs Technicaは、「訴訟についてTwitterに問い合わせましたが、同社は広報用のメールアドレスに届いたすべての依頼に対して、うんちの絵文字での自動返信を続けています」と報告しました。
マスク氏がTwitterを買収して以来、未払いの費用に関する訴訟は同社の悩みの種となっています。Twitterは2023年1月に本社の家賃を滞納しているとしてオフィスのオーナーから訴えられているほか、コンサルタント・ベンダーからも複数件の訴訟を起こされています。
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