アイドルたちの熱いパフォーマンス! 『うたの☆プリンスさまっ♪ SHINING STAR STAGE -SONG PARADE☆-』レポート
2023.3.23(Thu)『うたの☆プリンスさまっ♪ SHINING STAR STAGE Memory Ver.』@幕張メッセ
ゲーム・アニメ・ライブ・舞台と多彩なジャンルで華やかなアイドルたちの物語を描くクロスメディアコンテンツ『うたの☆プリンスさまっ♪』。2021~2022年に行われた3Dライブ『うたの☆プリンスさまっ♪ SHINING STAR STAGE』の第2弾が、2023年3月23~26日に幕張メッセにて開催された。よりパワーアップしたクオリティで繰り広げられた2つの夢のステージから、初日夜の「Memory Ver.」のレポートをお送りしよう。
■まさに「PARADE」のようなパフォーマンスがライブを熱く盛り上げる!
強い雨に見舞われた平日にもかかわらず、幕張メッセには多くのファンが集まり、熱気が会場のエントランスからあふれていた。この日のライブはシャイニング事務所に所属するアイドルグループ・ST☆RISHとQUARTET NIGHTによる合同ライブ『SHINING STAR STAGE』の第2弾。「-SONG PARADE☆-」と題された本公演は2021年の第1弾公演「-LOVE in DREAM-」からさらにパワーアップし、内容も奇跡の出会いから生まれた楽曲で繋ぐ“Miracle Ver.”と、記憶に残るユニットによる楽曲が紡ぐ“Memory Ver.”の2種類の公演が行われるとあって、ファンのライブへの期待は開演前から最高潮に達していた。
そんなファンの想いに応える様に会場内では出演するST☆RISHとQUARTET NIGHTからのウェルカムメッセージが贈られた。そして開演時間が近づくと、スタンバイに向かうアイドルたちのグループごとのクロストークも始まり、場内の空気はどんどん熱さを増していく。
「もうすぐライブが始まるよ!」
「みんな、楽しむ準備はいいかな?」
「準備できてる人は、声を聞かせてくださ~い!」
そして開演直前のアイドルたちの呼びかけからのコール&レスポンスを合図に、いよいよライブの幕が開いた。ライブタイトル「SONG PARADE☆」のアルファベットをコールしながら、アイドルたちの紹介がスクリーンに映し出され、「It's SHOW TIME!」のかけ声と共にステージに現れたのはST☆RISHの7人。オープニングナンバーはファン待望となるShining All Star CD2に収録の「天空のミラクルスター」だった。
ステージに姿を現したアイドルたちに場内はスタート時から大きな歓声に包まれる。そして見事なダンスやバトンを使ったパフォーマンスと共に、大空へと広がる夢をファンに届けたいと思う願いを明るく高らかに唄い上げた。
ファンの声援に応えながら引き上げるST☆RISHと入れ替わるように、パワフルなビートと共に現れたのはQUARTET NIGHTの4人。それぞれが大きなフラッグを掲げ振り回すという豪快なパフォーマンスと共に唄うのは、こちらもShining All Star CD2からのナンバーで「Starlight Memory」。
夜の空をバックに、熱くワイルドなファンへの愛を力強いボーカルが織りなすハーモニーとダンスで熱唱することで、ファンの心をこれから始まる歌のパレードの世界へと引き込んでいった。
オープニングナンバーを終えて、ステージにはアイドルたち11人が勢ぞろい。それぞれのグループ名と挨拶を交えて名前を名乗り、ファンもアイドルたちの名前を呼び返すコール&レスポンスで共に盛り上がっていく。
そしてMCタイムを終えて、アイドルたちは次なるステージへ。
この回の公演はシャッフルユニット楽曲がメインの“Memory Ver.”。スクリーンには「○○な♡(LOVE)、しちゃう?」のキャッチと共に、ファン投票で結成された5組のシャッフルユニットの紹介が流れていき、それぞれのユニットナンバーとソロナンバーを交互に魅せていくパフォーマンスがスタート。
トップバッターのカミュ&神宮寺レンはワイルドでアダルティなラブソング「Baby! My strawberry!」を、相手の腰を抱くなどの妖艶なダンスや「俺と愛し合おう」のメッセージも交えて披露して場内を歓声で埋めつくしてみせた。
続く黒崎蘭丸&愛島セシルはタンゴを思わせるメロディに乗せたダンスと共に「恋色センチメンタル」を熱唱。
臙脂と黄緑のライトがクロスするステージで「求めるほどに欲しくなる……」「恋するほどに愛しくなる……」
という異なるアプローチでの愛の囁きがファンの心を掴んだ。
三番手に登場したのは美風 藍&聖川真斗&来栖 翔のトリオ。愛する人のヒーローになって守りたいという想いを込めた「Beautiful Love」を、三人それぞれの恋のメッセージを交えながらポップで軽やかに唄い上げた。
次に登場したのは寿 嶺二&一十木音也。畳み掛けるようなスピード感あふれるメロディとアッパーなテンションのラブソング「Hyper×Super×Lover☆」を、息の合った激しいダンスパフォーマンスと共に唄い場内のテンションをさらにアゲていく。
そしてシャッフルユニットのパフォーマンス、最後を飾るのは、四ノ宮那月&一ノ瀬トキヤの「Still Still Still」。終わってしまった恋の悲しみをバラードのメロディに乗せてハーモニーを重ね、落ち着いた雰囲気と共にコーナーを締めくくった。
■さらなる高みへと「SHINING STAR STAGE」は進化し続ける
アイドル達はそれぞれのイメージカラーで彩った1stライブの衣装に着替えて、ライブはいよいよ終盤戦へ。
QUARTET NIGHTが「FORCE LIVE」「DANCING OVER NIGHT」と2曲連続で見事なダンスパフォーマンスと共に力強い歌声を響かせる。
続くST☆RISHは「宇宙一の大好きを! ST☆RISH!」のかけ声を合図に、多人数ならではの華やかでダイナミックなフォーメーションダンスで「Shining☆Romance」「WONDER☆RONDO」を熱唱。
最後はST☆RISHの7人それぞれから声援を送ってくれたファンへの感謝のメッセージと共に歌のパレードはフィナーレを迎えた。だが、まだまだ彼らの歌とパフォーマンスに浸りたいファンからの「アンコール!」が即座に始まり、場内はみんなの声援に包まれた。
そんな想いに応える様に、再びステージには11人が登場。衣装は前回の「SHINING STAR STAGE」でまとったものと同じデザインをホワイトとブラックでクールに仕上げたモノトーンバージョン。そしてここまで歌ってきたライブへの思いや、熱い応援で盛り上げてくれたファンへの感謝を語ると、いよいよライブも正真正銘のフィナーレへ。
ラストを飾るのは「Another World~WHITE&BLACK~」のイベントスペシャルユニットによる「BLACK DEJAVU」と「WHITE GRAVITY」。
ピアノのメロディから力強いビートへと雪崩れ込んでいくパワフルなナンバーをキレのあるダンスと見事なハーモニーで熱唱する「BLACK DEJAVU」。
ダンスを交えながらそれぞれのソロからクライマックスの心を揺さぶるハーモニーへ重ねていく「WHITE GRAVITY」。2曲続いてのパフォーマンスで見事にライブを締めくくってみせた。
ステージ周囲をシャボン玉が包み込む中、ライブを終えた11人のアイドルたちはそれぞれファンへの感謝の気持ちを語りながら、1人ずつステージを去って行く。そしてステージが無人になった後も、全員からのファンへの感謝と次のライブでの再会の願いを込めた言葉と共に、煌めくような歌のパレードはファンに最高の時間をプレゼントして幕を閉じた。
ダンスなどのライブパフォーマンスはもちろん、ステージから引き上げていく姿やMC中のアイドルたちの何気ない動きまで、見どころが満載であった『うたの☆プリンスさまっ♪ SHINING STAR STAGE -SONG PARADE☆-』。2024年(時期未定)には『うたの☆プリンスさまっ♪ ALL STAR STAGE』の開催も決定し、次はどんな形でアイドルたちの活き活きとした姿に出会えるのか、期待せずにはいられない一夜となった。
文・レポート=斉藤直樹