首都高山手トンネルの“しっぽ”が見える? 東京の異様に高くて長いコの字形歩道橋 超立体構造の上に立てる!
東京都品川区の臨海部、大井北ふ頭。ここには、異様に高く、長大なコの字型の歩道橋があります。250mほどもあるコの字形の歩道橋からは、ふ頭を目指すトラックなどがひっきりなしに往来する光景とともに、巨大な筒状の構造物が見えます。
高さがあるため景観はかなり良好!
東京都品川区の臨海部、大井北ふ頭。ここに、異様に高くて長大なコの字形の歩道橋があります。りんかい線品川シーサイド駅から京浜運河を渡り、しばらく歩くとたどり着く「大井北埠頭歩道橋」です。
写真奥に通されている歩道橋も大井北埠頭歩道橋の一部(乗りものニュース編集部撮影)。
この歩道橋は、東西南北に交わる都道の上に架かっているものですが、交差点の形状がかなり特殊です。南北方向の都道は中央分離帯を挟んで上下線が分離され、地上の本線は側道にあたります。交差点部は高架になっており、巨大な六差路のような形状になっているため、それを跨ぎ越す歩道橋も高くなっているのです。
長さ250mほどもあるコの字形の歩道橋からは、ふ頭を目指すトラックなどがひっきりなしに往来する光景とともに、巨大な筒状の構造物が見えます。これは、日本一長い道路トンネルである首都高C2中央環状線「山手トンネル」の入口部分(ルーバー部)です。
南北方向の都道の中央分離帯部分にC2が通っており、この交差点の下が地上と地下の境界になっています。ここでは、地下の山手トンネル、地上の側道、高架上の交差点部、そして歩道橋と、4層の構造物が構築されていると見ることもできます。
東京都建設局の資料によると、同歩道橋は大井コンテナふ頭が建設されたころ、1973年完成。もう50年同地に架かっていますが、首都高のこの区間が開通したのは2015年のことです。