「お別れ乗車」のファンは要注意!

3月11日〜13日に103系は運用せず

 JR西日本は2023年3月9日(木) 、兵庫県神戸市で運転終了が3月18日に迫るJR和田岬線(兵庫〜和田岬)の103系電車について、3月11日(土)から13日(月)午前にかけて、103系を運用しないと発表しました。


和田岬線を走る103系(画像:写真AC)。

 103系が走行しない期間は3月11日(土)下り普通電車(兵庫駅17:15発 和田岬駅17:18 着)から3月13日(月)上り普通電車(和田岬駅 9:25発 兵庫駅 9:29着)までとなります。
 
 和田岬線の103系車両はスカイブルーのR1編成。2001(平成13)年7月に電化されて以来、約22年間使われてきました。国鉄時代から各都市で通勤電車として活躍してきた103系は順次引退が進み、いまやごくわずか残るのみとなっており、和田岬線はその貴重な103系を見られる路線として注目を集めていました。

 和田岬線は、沿線にある三菱重工業神戸造船所などへの通勤客が利用する路線で、日中は全く運転が無く、朝晩の通勤輸送に特化したダイヤとなっており、全国的にも珍しい「土曜ダイヤ」があるのが特徴です。さらに休日ダイヤは「1日わずか2往復」という超閑散運転となっています。

 今週末に103系を運行しない理由は明らかになっていませんが、引退を控えた最後の週末であり、先週末も駅に大行列ができるほどの混雑が発生していたことから、「ファンが殺到するのを防ぐ」という可能性も考えられます。

 なお運行終了日である18日には、午前9時40分から兵庫駅にて出発式が行われる予定です。最終列車のダイヤは、JR西日本によると、駅ホームなどの混雑防止のため非公表とのこと。

 同線の103系にはこれまでの利用に感謝を込めて、3月1日(水)から記念ヘッドマークや車内ポスターが掲出されています。