ロシア軍の早期警戒管制機「やられた」ルカシェンコ大統領認める 「ゼレンスキーに失望した」とも
一応は被害を認めましたが詳細は不明。
ドローン攻撃でA-50が損傷したことを明らかにする
ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は現地時間の2023年3月7日、首都ミンスク近郊のマチュリシチ空軍基地に駐機してあるロシア軍の空中警戒管制機(AWACS)「A-50」が、2月下旬に反体制派パルチザンのドローン2機を使用した攻撃により損傷したと認めました。
離陸するAー50(画像:ロシア国防省)。
ルカチェンコ大統領は、同件に関してはウクライナの情報機関「保安局」(SBU)が計画し、同国のウォロディミル・ゼレンスキー大統領が承認した計画だったと主張し、「ゼレンスキーに失望した」と述べました。なお、すでに情報機関の関係者20人を拘束したとしています。
攻撃されたとみられる2月26日には、 2件の爆発が報告されたそうで、パルチザングループ「BYPOL」は、テレグラムチャンネルを通じて、攻撃した同機が飛行不能になったと主張。その後、BYPOLは3月2日に公式YouTubeチャンネルで、ドローンがA-50のレドームの上に着陸し、離陸する動画を公開しましたが、破壊した決定的証拠になるものはまだ公開されていません。
なお、損傷の詳細については、明らかになっておらず、ベラルーシの国営メディアであるベルタ通信社は、「A-50は重大な損傷は受けていない」としていますが、ウクライナは、「ロシアが経済制裁下にあることを考えると、簡単に修理できると思えない」と発言したことを複数のメディアが報道しています。なお、ロシア空軍はA-50を損傷した機体含め9機しか保有しておらず、損傷が大きれば、今後の航空作戦は制約される可能性もあるとされています。