栃木県は、スポーツを活用した地域振興につなげるため、国際大会の誘致に上限で350万円を補助する方針を明らかにしました。

 これは2日開かれた県議会の文教警察委員会で明らかになったものです。県は2022年、県内で42年ぶりに開かれた「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」のレガシーを継承し、スポーツを活用した地域活性化の取り組みを進めるため新年度、大規模な大会や合宿の誘致に補助制度を設けます。大会誘致については国際大会で最高350万円を補助します。合宿については延べ10泊以上で1泊1千円、一つの団体に対し50万円以内を補助する方針です。

 こうしたスポーツによる活性化につなげるため、新年度から基金を創設し5億円を積み立てます。県民や企業からも協力を呼びかけるということです。

 一方、宇都宮市にあるスポーツの複合施設・日環アリーナ栃木の4月からの施設の利用について新たな料金基準が示されました。他の県の料金を参考に設定し、水泳場とトレーニング室共通の定期利用券が1カ月で8100円となりましたが、議員からは「民間と変わらない金額のため、もっと安くならないのか」といった意見が出されました。