次世代型路面電車・LRTの開業が8月に迫るなか、1日から新たな停留場の区間で試運転が始まりました。

 午前9時15分ごろ宇都宮市下平出町の平石停留場です。これまでの試運転では使用したことがなかった1番線に車両が入りました。LRTの試運転はこれまで平石停留場より西側のJR宇都宮駅東口までの区間で行われていましたが、1日からは平石停留場から東側のグリーンスタジアム前停留場までの区間で行われます。

 時速およそ5キロで進む車両は、平石中央小学校前の停留場に初めて足を踏み入れ、市とライトレールの職員が機械の動作や停留場と車両の距離などを確認しました。今回の試運転の区間はこれまでとは異なり、車両が歩道に接近する箇所が多くあります。

 その後も車両は、鬼怒川の両岸を結ぶ全長643メートルの鬼怒川橋りょうなどを超え順調に進みました。そして午後1時前、多くの人たちが見守るなか車両は、最終地点であるグリーンスタジアム前の停留場に到着しました。

 時速5キロ以下での試運転は3日まで行われ、3月6日からは走行時の安全性を評価するPQ測定試験が行われる予定です。