3月1日から始まる春の全国火災予防運動を前に、宇都宮市で27日、LRTを使った初めての車両火災訓練が行われました。

LRTの車両基地で行われた訓練には運営会社の宇都宮ライトレールと宇都宮市東消防署から30人あまりが参加し、開業が8月に迫ったLRTを使って初めて行われました。

訓練は走行中のLRTに乗用車が衝突し、車から火が出たという想定で行われ、まずLRTの運転士が事故の状況の報告や乗客の避難誘導などに当たります。通報を受けて消防車などが駆け付けると車に放水をしたほか、けがをした運転手を救助していきました。

宇都宮市消防局によりますと、今年に入り2月26日までに宇都宮市内で発生した火災は35件で2人が亡くなっています。発生件数は去年の同じ時期に比べて6件増えています。35件のうち車両火災は6件でした。

初めての訓練を行った宇都宮ライトレールはこの地域には今まで路面電車がなかったため、車などとの事故がないように細心の注意を払ってLRTを運行していきたいと話していました。