“危ない東北最長トンネル”に対策 東北中央道 福島〜米沢北へ「ワイヤーロープ防護柵」
油断していたら即死しかねない状況でした。
東北中央道の無料区間にようやくワイヤーロープ防護柵
国土交通省 福島河川国道事務所は2022年11月15日、東北中央道 福島JCT〜米沢北IC間でワイヤーロープ防護柵の設置が11月末に完了すると発表しました。
東北中央道の栗子トンネル。東北最長のトンネルだが対面通行。この中央分離帯にもワイヤーロープ防護柵が設置される(乗りものニュース編集部撮影)。
福島・山形県境の山間部をゆく約37kmの同区間は2017年に全線開通。国土交通省が管理する無料区間です。途中には東北で最も長い8972mの栗子トンネルもありますが、このトンネル含め全線にわたり暫定2車線の対面通行区間で、中央分離帯にはラバーポールが設置されていました。
今回は、全国の高速道路の暫定2車線区間で導入が進むワイヤーロープ式の防護柵が中央分離帯に設置されます。走行中の車両が対向車線へ飛び出すことによる重大事故を防ぐためのものです。
ワイヤーロープは重大事故の防止に効果を挙げてきました。2017年から2019年4月までに設置された22路線、約180kmの区間では、設置前の1年で計71件発生していた対向車線への飛び出し事故が、設置後4件(2017年度1件、2018年度3件)まで減少するなどしています。