さらば激レア機! “稀有な魔改造”された「胴体短すぎジャンボ機」747SPが最終飛行へ NASA
機齢45年ですってよ!
ただでさえ激レア機「747SP」だったのに…
NASA(アメリカ航空宇宙局)とDLR(ドイツ航空宇宙センター)が保有する航空機「SOFIA(機番:N747NA)」が調査飛行ラストフライトを迎えます。同機がアメリカ時間2022年9月28日の21時前、アメリカ・パームデール空港を出発しています。
NASAとDLRが保有するボーイング747SP、「SOFIA」(画像:NASA)。
「SOFIA」は747SPに望遠鏡を搭載するなどの改修を施し、“空飛ぶ天文台”としたもの。元ユナイテッド航空機で、機齢は45年にものぼります。ベースとなっている747SPは、「ジャンボジェット」ことボーイング747シリーズのなかで唯一となる胴体短縮型。通常のタイプより約15m縮められた胴体は航続距離の延長が目的で、この世代の旅客機としては屈指のロングフライトが可能でした。
ただし、「ジャンボ」シリーズでもっともメジャーな747-400は700機近く製造された(貨物型などを含む)のに対し、747SPの製造機数は45機。シリーズのなかでも少数派のタイプで、NASAも「稼動している数少ない一機」としています。
NASAは、同機の退役の理由を「運用コストと生産性が見合わなくなったため」としています。今回で「SOFIA」が退役することにより、貴重な747SPがまた1機姿を消すこととなります。