欧州ヘリから切替え MH-60R「シーホーク」豪海軍が追加発注 ロッキード・マーチン
豪州は外国軍で初めてMH-60Rを採用した国だとか。
現用の欧州製MRH-90ヘリの更新用
アメリカの大手航空機メーカー、ロッキード・マーチンは2022年9月20日、オーストラリア海軍向けにシコルスキーMH-60R「シーホーク」ヘリコプター12機を追加生産する契約を受注したと発表しました。
オーストラリア海軍のMH-60R「シーホーク」艦載ヘリコプター(画像:ロッキード・マーチン)。
これはアメリカ政府の対外有償援助(FMS)契約に基づき、アメリカ海軍を通じて行われるとのこと。オーストラリア政府は2022年5月に、艦載向け後方支援ヘリコプターの能力向上計画、通称「SEA9100」プロジェクト(フェーズ1)においてMH-60Rを選定しています。今回、契約が締結された12機はその一環で、ロッキード・マーチンによると2025年半ばから2026年に半ばにかけて納入する予定といいます。
なお、オーストラリア海軍はMH-60Rを2013年から2016年にかけて24機取得し、すでに計3万時間以上の運用実績を持っているそうで、今回の発注は追加調達という形になります。
また、オーストラリア政府は2022年5月に、海軍が運用中のヨーロッパ製MRH-90輸送・補給ヘリコプターをMH-60Rで更新することを明らかにしており、近い将来、MRH-90は退役する模様です。