4本のトンネルすべてが貫通を迎えることとなります。

九頭竜湖まで2023年秋に開通


工事が進む大野油坂道路の下山IC付近(乗りものニュース編集部撮影)。

 国土交通省 福井河川国道事務所は2022年9月28日(水)、福井県内で建設を進めている中部縦貫道「大野油坂道路」のうち、2023年秋までに先行開通する区間について、最後の未貫通トンネル「荒島第二トンネル」(延長4988m)が貫通すると発表しました。

 大野油坂道路は、大野市の大野ICと油坂峠道路をつなぐ約35kmの高規格道路。全通すれば、北陸道の福井北JCT・ICと東海北陸道の白鳥ICが高速道路で直結され、北陸・中部地方の交通ネットワークの利便性が大きく向上します。

 全線開通は2026年春。そのうち、大野IC〜勝原IC間が今年度内に、勝原IC〜九頭竜IC間が2023年秋に、順次先行開通予定。JR越美北線と並行している区間です。その中にある4本のトンネルのうち、最長の荒島第二トンネル以外がすでに貫通済み、あるいは完成済みとなっていました。九頭竜IC以東でも工事が鋭意進められています。

 荒島第二トンネルの掘削開始は2018年11月。両側から掘削をすすめ、約4年を経た10月3日(月)に貫通を迎えます。

 ちなみに荒島第二トンネルの長さは4988m。ギリギリ5000mにならない長さで設計されています。このような例は新名神の箕面トンネル(4997m)、中部横断道の樽峠トンネル(4999m)など各地で見ることができます。