小笠原伯爵邸(2016年撮影)

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東京都が、新宿区に構える小笠原伯爵邸の新たな借受者の公募を開始した。貸付期間は2023年4月1日から2033年3月31日までの10年間。

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 旧小笠原邸は昭和2年に小笠原長幹伯爵邸としてスパニッシュスタイルで建築された歴史的建造物。東京都は小笠原伯爵邸を後世に引き継ぐことを目的に、平成12年度から民間のノウハウを活用する貸付事業を行っている。貸付期間満了に伴い、今回新たに借受者を公募するという。

 貸付料は、選定した事業者が公募時に提案した価格を採用。事業計画の提案を受け、旧小笠原邸の活用事業として最もふさわしい提案をした者が選定される。事業内容は「建物の持つ歴史的・文化的価値を活かすことのできる事業であること」「都民に対して公開の措置を講じること」「周辺住環境への配慮を行うこと」「省エネルギーの徹底など環境への配慮を行うこと」といった事項を満たすことが条件となっている。

 東京都生活文化局文化振興部は、公式サイトで募集要項を公開。現地見学会の参加申込期限は7月4日17時までで、8月26日まで応募書類の提出を受け付ける。結果の公表は11月上旬を予定している。

■東京都生活文化局文化振興部:公式サイト
※貸付料は募集要項記載の基準貸付料を上回る必要あり