暗闇で光を反射するエコバッグ、クラファンで大人気に 目標額の70倍となる700万円を集める - 島村優
※この記事は2020年08月18日にBLOGOSで公開されたものです
ファッションベンチャー企業の「人間味」が、クラウドファンディングサイトMakuakeで販売していたエコバッグのプロジェクトが、当初の目標額の70倍近い700万円の資金を集めてキャンペーン期間を終えた。
7月1日からレジ袋有料化が開始したが、エコバッグはメンズ向けのデザインが少ないため「男性も使えるエコバッグを自分たちで作ろう」とスタートしたのが今回のプロジェクト。
ミリタリーウェアや警察官が夜間に着用するベスト、消防隊員の消防服などにも使われる特許技術のリフレクター(反射材)を用い、夜道での安全性とデザイン性の両方を実現したエコバッグを開発した。
バッグはコンビニのレジ袋の形を元に制作。デザインは海外のスーパーの袋をイメージして、日常的に男性も女性も使いやすいユニセックスなデザインに仕上げた。
レジ袋有料化が開始する前日の6月30日にMakuakeでのプロジェクトをスタートさせ、目標額は10万円に設定。人間味代表の栗田匠氏は「世の中的に関心度が高まるタイミングでの初めの3日間が勝負になる」としつつ、「約700万円の支援金額までは想定外で本当に嬉しい誤算になりました。これだけ多くの方に共感を頂き、ご支援いただけたことに正直驚いているのと同時に率直にうれしいです」と話している。
シンプルなエコバッグが支持を集め、700万円近い支援を集めたことについては次のように振り返っている。
「多くの人の関心を引けたのは、エコバッグを持つことで夜道での安全にも繋がるというアイデアが共感を得たのが要因ではないかと思っています。安全とオシャレというこれまでに交わらなかった点を併せたというのもポイントのひとつかと思っております」