メリハリが重要!タワマン住まいを実現したグラドル・倉持由香と考える家計と貯金のお話 - BLOGOS編集部

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※この記事は2018年04月26日にBLOGOSで公開されたものです

「給料をもらったら使うだけじゃなくて貯めないと…」と考える新社会人も多いはず。でもただ節約するだけではなかなかモチベーションはあがりません。

今回は、最近憧れのタワマン暮らしを実現したグラビアアイドル・倉持由香さんにご登場いただき、倉持さんのお金の使い方を、家計再生コンサルタントの横山光昭さんに診断してもらいました。倉持さんのお金の使い方、貯め方に問題はないのでしょうか。

「給料を家賃に全振り!」でも大丈夫?

倉持:BLOGOSで連載しているコラムでも書いたんですけど、最近すごく家賃が高いところに引っ越したんです。マネージャーさんからは「正気!?なんで収入を住居に全振りするの!?」なんて言われますが、おうちが大好きなんですよ。

引きこもり気味で外に飲みにも行かないですし、私服にお金掛けたりもしないので、その分家賃に使おうと思って。

横山:自分を追い込むと頑張れるタイプなんですか?

倉持:そうなんですよ!給料が歩合制なので、「家賃以上稼がないと死ぬ」って思うとやる気がでますし、「血ヘドを吐いてでも仕事をするぞ!」って覚悟が決まりますね。

横山:すごいですね(笑)。家というのは、そこから何かが生まれるわけではないですし、「寝るために帰るだけ」といった人も多いでしょう。なので、一般的には、お金を掛けない傾向にあるのですが、家でやすらぎを得ることも重要ですからね。

私は、家計再生コンサルタントという仕事をしているので、様々な家庭の家計の話を毎日聞いています。そういう中で、「こういう家計はあんまりよくないなぁ」と感じるのは、価値観がぶれているというか方針が定まってないケースなんです。

しっかりとお金を貯めることが出来る方というのは、「ここは抑えられるから、ここにはしっかりお金を使う」というメリハリがあるんですね。

倉持:そこは自信ありますね。家賃や家具、家電にはすごくお金を掛けているんですけど、食事にはほとんど使いません。1人で食べるときには、大体、富士そば、なか卯、サイゼリヤ、すき家といった安いチェーン店ですし、最近は冷凍パスタを買い溜めして、そればっかり食べていますね。

横山:洋服などにお金を掛けたりはしないんですか? 他にも趣味があったりとか…。

倉持:家が趣味ですね。

横山:結構極端なんですね。先程もいったとおり、メリハリがあるのはよいことだと思います。なかなか出来ない人も多いですから。

「使う」「貯める」「増やす」の3つに分ける

倉持:こんな風に家が大好きなので、将来マンションをキャッシュで買うのが夢なんです。タレントはローンが組みにくいので、一括でポーンと買えるように貯金をしようと思ってるんです。

横山:今も貯金に取り組んでいるんですね。順調に貯まっていますか?

倉持:うーん…。家賃を下げたらもっと貯まるんでしょうけど、それをするとモチベーションが下がってしまうので。それに、いくらぐらい貯まったら投資とかに興味を持てばいいのかなって悩んだりしますね。

元々4~5年前まで貯金0円だったんですよ。一人暮らしを始めた時なんか本当に自転車操業で。友達と久々に会う時に、飲み会だから3000円下ろそうと思ったら残高不足で下ろせなくて、「ごめん、急用できた!」って帰って、家で増えるワカメにポン酢をかけて泣きながら食べたこともありました(笑)

横山:いろんな苦労をされて、現在があるわけですね。

倉持:そうですね。苦労があったからこそ1つ1つのお仕事のありがたみや、お金の大切さを知ることができたので、「絶対に貯めよう」と思ってますね。

横山:お金を貯めたいという方に、私がよくお話させて頂いているのは、お金を「使う」「貯める」「増やす」の3つの口座に分類して管理することです。

「使う」というのは生活費ですね。例えばお給料が20万だった場合、20万ピッタリを口座に置いておいても、家電が壊れたり、結婚式でご祝儀が必要になった場合に対応できません。なので、この口座にはお給料の1.5ヶ月分、給料が20万円であれば30万円を置いておくようにします。

倉持:私、銀行口座は1つしかもってないんですよ。やっぱり分けた方がいいんですか?

横山:「使う」も「貯める」も1つの口座にしてしまうと、貯金という形でしっかり残せないという方は多いんですよね

倉持:ちょっと面倒くさくて…。でも口座を分けるところか始めないといけないんですね。

横山:2つ目の「貯める」の口座はいわゆる貯金ですね。生活防衛資金の意味合いもあるので、ここには最低6ヶ月分、月給20万円であれば120万円ぐらい置いておきます。

「使う」「貯める」の口座をあわせて給料7.5ヶ月分ぐらい貯まってから「増やす」ことを考えるのがセオリーですね。ただ、2つ目の「貯める」の口座が目標額に達するまでには、少し時間が掛かるので、その間にも3000~ 5000円ぐらいの小額を積み立てて投資に回すという人も多いですよ。

倉持:なるほど。でも「増やす」といっても何をやったらいいんですか?全然分からないんですよ。私、ちょうど去年の年末辺りからコインチェックで仮想通貨を買ってたんですよね。

横山:それはめちゃくちゃリスクが高いですよ!

倉持:CMもしてるし、「やってみよう!」と思いまして、よりにもよってNEMを買ったんですよね。そうしたら、40万円が20万円になって返ってきました。

横山:私もいろんな人の家計の話を聞いてきましたけど、本当にNEMを買ってた人は初めてですよ(笑)

倉持:怖いとも思ったんですけど、まあ死ぬ金額じゃないですし、重大な事件の当事者になれたことは奇跡だなって思いますね。

「頑張れる理由」にはお金を掛けていい

横山:倉持さんは、毎月のお金をどんなことに使っているのかは、把握していますか?

倉持:だいたいは把握していますね。

横山:これを見ると、貯金と住居の2項目が突出していますね。我慢だけで貯蓄が増えていく人もいないわけではないのですが、やっぱり続けるのが難しい。なので、まずは自分の家計の状態を把握するというのは大事ですね。

倉持:こうやって書き出してみるのは、大事だと思いましたね。やってみると何に使いすぎているのかがわかりますし。

横山:最初に家賃にメチャメチャお金を掛けていると聞いた時は、「全然ダメかも…」と思ってたんですけど、比較的しっかりとした家計で安心しました。

倉持:ありがとうございます。でも、今日お話を聞いて、もっと意識してやらないとなって思いました。

横山:まず「使う」と「貯める」の口座を分けるところから始めてみてください。そうすると、「1年間でこんなに貯まった」といった成果がわかりやすくなってモチベーションも高まると思いますね。

倉持:今のタワマンに住み続けながら、マンションを買う資金を貯めるという目標のために頑張ります。

横山:その目標は新入社員の皆さんには参考にならないかもしれませんね(笑)。でも、自分が、頑張れる理由にお金を掛けていくのは良いことだと思います。

倉持:「自分がこのために働く」っていうモチベーションになるものにだけは、誰かにバカにされたり止められてもお金を掛けていいと思うんですよ!実際、私の家の家賃にマネージャーはドン引きしてますから。

なので、この記事を読む新社会人の皆さんにも、辛いお仕事を乗り越えるためのモチベーションを上げるものへの投資を惜しまずメリハリのある生活をしてほしいですね。

あとは横山先生の言うとおり、私も今回生活費の収支のメモを付けてみて始めて分かったこともあるので、面倒くさいかもしれないけど自分の支出を把握して将来のやりたいことのために貯金をしっかりすると良いかなと。

横山:どうしても支出に行きがちですけど、20代の方には、稼ぐことも考えて欲しいですね。「今すぐ稼ぐ」というわけではなくて、長期的に稼ぐ能力をどう身につけていくのか。それを実現するために自分にどう投資していくのかを考えて欲しいですね。

その上で、「稼いで、支出を抑えて、余った分を増やす」といったことをバランス良くやるという意識を持って欲しいですね。

プロフィール

倉持由香:1991年11月6日生まれ、千葉県出身。血液型B型・サイズT167 B84 W58 H100。グラビア好きなグラドルがSNSに自画撮りを載せていく「#グラドル自画撮り部」部長。

横山光昭:家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー代表。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、これまで10,000人以上の家計を再生。書籍・雑誌への執筆、講演も多数。著書は55万部を超える『はじめての人のための3000円投資生活』や『年収200万円からの貯金生活宣言』を代表作とし、著作は累計274万部となる。また、お金の悩みが相談できる店舗を展開するmirai talk株式会社の取締役共同代表も努める。