現役時代の宮原知子さん【写真:Getty Images】

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宮原知子、アリサ・リウらトップ選手が「五輪のサイクル」節目に続々決断

 フィギュアスケートで今オフ、引退が相次いでいる。国際舞台で活躍したトップ選手が続々表明。国際スケート連盟(ISU)公式サイトが状況をまとめ、日本の宮原知子、16歳で電撃発表したアリサ・リウ(米国)らを紹介している。

 昨年9月から本格的に始まったシーズンが、今年3月の世界選手権をもって終了。以降、例年以上に各国で引退表明するスケーターが増えている。

 理由は五輪シーズンにある。ISU公式サイトは「多くのアスリートが五輪のサイクル(4年サイクル)を考えており、五輪シーズンが終わると、スケーターたちにとってはしばしば引退を選ぶ時となる」と背景を指摘。「彼らは目標を達成したか、次のステップへ進む準備が出来たということ。2021-22年シーズン終りも例外ではなく、多くのスケーターがキャリアの終りを告げた。その何人かには長年ファンがついていた」と記し、引退を表明した選手たちをまとめた。

 最初に宮原を取り上げた。世界選手権2度のメダル獲得、日本選手権4度の優勝などのキャリアを紹介。今後はプロスケーターを目指すと伝えた。

 ほかにもシングル選手で、男子では五輪4度出場の32歳ミハル・ブレジナ(チェコ)、同3度出場の34歳オレクシイ・ビチェンコ(イスラエル)、同1度出場の田中刑事(日本)、2014年世界ジュニア王者の24歳ナム・グエン(カナダ)。女子では今年の北京五輪7位&世界選手権3位と結果を残しながら16歳で電撃発表し、フィギュア界を驚かせたリウのほか、平昌五輪12位の22歳エリザベート・トゥルシンバエワ(カザフスタン)を紹介した。

 また、アイスダンス、ペアを含め、多くの選手が競技から別れを告げたことを紹介。記事では「他の選手はまだ決断について検討中か、引退を今後発表するだろう。多くの場合、スケーターたちはフィギュアスケート界との繋がりを維持する。何人かはショーで演技し、また何人かはコーチや振付師として別のキャリアをスタートさせる」とも触れており、ファンにとってはつらい季節ともなっている。

 それでも、2022-23年シーズンからは2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪に向けた戦いが始まる。新時代のスケーターとの“出会い”が待たれる。

(THE ANSWER編集部)