60代のおしゃれシニアがあえて「メガネを増やす」理由
料理のインスタグラムとYouTubeが人気のきょうこばぁばさん。長女はモデルのAgathaさん、その夫はミュージシャンで俳優の浜野謙太さん(ハマケン)ということでも知られています。62歳で白髪染めをやめグレーヘアになったことで、おしゃれがバージョンアップし、なかでもメガネのバリエをそろえることが楽しいというきょうこばぁばさん。老眼とのつき合い方や、白髪に似合うメガネ選びで気をつけていることを教えてもらいました。
プチプラのメガネはシニアにもフィット!今どきメガネの選び方
度数入りメガネが5000円台から買える、いい時代になりました。
私はメガネ歴55年。少女の頃から近眼だったので、なんと半世紀以上メガネをかけていることになります。子ども時代のメガネはとても貴重で、高価なものでした。
当時はフレームの形や色のバリエーションも少なく、子どもには重苦しいマイナスなイメージ。10代の頃は、メガネを隠すようにそっと、遠くを見るときだけ着用していました。
ところが今はすっかりさま変わり。私も若い皆さんのマネをして、洋服を選ぶような感覚でメガネ選びを楽しんでいます。数年前、仕事帰りにふらっとメガネ屋さんに立ち寄って、さっと試着して即決で買ったこともありました。昔からは考えられない気軽さです。
●フレームは「個性的」か「主張しない」の2バリエで失敗知らず
低価格ブランドなメガネ選びの基準は、似合っているかはもちろん、服や生活になじむかがポイント。大まかに「個性的」か「主張しない」の、どちらかに当てはまるように選ぶと失敗がありません。
「自分の個性を少し誇張するデザイン」のメガネは、家族とのお出かけや親しい友人に会うとき、最近楽しいプチプラファッションのお買い物に1人で行くときに。
「自分を主張しないデザイン」のメガネは、孫のお迎えや仕事スタイルのときに。優しい印象になれるのもいい点です。
●30年前のものは「昭和レトロ」で今、むしろいい感じ
一方で30年以上前、30代の頃に買った、名店「白山眼鏡店」のメガネフレームもお気に入り。
つくりがしっかりしていて、なにひとつへこたれていません。かけると品格があり、どれも(今で言うところの)「昭和レトロ」なおしゃれメガネに。マスク姿もビシっとキマるんです。
この先老眼が進んでも、レンズを入れ替えてずっと使い続ける古きよき名店のメガネと、今どきの雰囲気を楽しめるカジュアルなメガネ。どちらも大切で、私を表現するのに不可欠なメガネ達です。
なお、普段は、バットのようなケースにずらりと平らに並べて置いていて、洋服に合わせて日替わりで選べるようにしていています。ケースは、クローゼットのすぐ近くに置いているので、選ぶ手間もかかりません。
●「おばあちゃんメガネ」という楽しみ、研究中です
最近はグレーヘアになったことで、またひとつ新しく課題ができました。それは「おばあちゃんっぽいメガネとはどんなもの?」。目下、研究中です。
ちょっと前まで私の憧れだった「おばあちゃんのメガネ姿」は、老眼鏡をずらしながら、孫に絵本の読み聞かせをする白髪のおばあちゃん。私もその年代に近づいてきて「おばあちゃんメガネ」が気になって仕方ありません。
あえておばあちゃんメガネに立ち向かうことで、老いる憂うつから解放される気もしています。「さぁ、おばあちゃんメガネを探しましょう!」そんな風に考えれば、これから始まる年老いてからのメガネ選びもきっと楽しいはず。
と、それはさておき…まずは、今年の夏のサングラスはどんな形や色にしましょうか。この夏も楽しく過ごせそうです。