40代からは「収納も腹八分目」。年を取ると重い収納が負担に
パントリーやクローゼットなど収納ボックスをたくさん並べることが多い場所は、「取り出しにくい」「重い」など収納のお悩みも増えてくるもの。今回は、家事がラクになる収納ボックスの置き方と選び方に注目。教えてくれたのは、整理収納コンサルタント・須藤昌子さんです。
40代で知った「収納の正解」。家事ラクになる3つのコツ
収納をつくる上で須藤さんが心がけていることは、「あきをつくる」こと。
「収納ボックスの中身ももちろんですが、収納スペースにボックスを詰め込まないようにしています」
●ボックスをぎゅうぎゅうに置くと、ものが散らかる原因に
スペースにきっちり入ると見た目はすっきりして気持ちいいもの。でも、ぎゅうぎゅうに詰めすぎると今度は出し入れが大変に。
「ボックスを出し入れしにくいと、引き出してものをしまうのが面倒になります。そのうちボックスの手前に、ものを出しっぱなしにしてしまうかも…」
収納スペースぴったりにすき間なくボックスを並べるより、引き出すゆとりが生まれるように調整するのがおすすめです。
●収納ボックスの上もあけると、毎日のストレスが減る
横のゆとりも大切ですが、収納ボックスの上部の空間をつくっておくと、出し入れがさらにラクに。
「ボックスと上の棚の空間を広くあけておけば、ボックスを引き出さなくてもものの出し入れができます。引き出す手間が減るので、片づけのハードルはグッと下がりますよ。中身を確認するのも簡単です」
収納も腹八分目、8割収納を心がけましょう。
●中身を入れることを想定し、ボックス自体は軽いものを選んで
須藤さんが収納用品を選ぶときのポイントのひとつは、「軽い」こと。
「収納用品は、中身を入れるとその分重くなります。重くなると、使うときの動作が苦痛に感じるようになってしまうんです。取り出すのが憂鬱になり、使ったあと戻すのも憂鬱に。そんな収納ボックスに入れているものは、いずれ使わなくなってしまう可能性大です」
年を取ると重いものを持ちたくなくなるので、若い頃は完璧と思った収納を見直してもいいかもしれませんね。
とくに、衣類や寝具は何枚も重ねるとずっしり重くなりがち。オフシーズンのアイテムを収納するボックスは、ポリエステルやナイロン、フェルトなど軽い素材を選ぶとよいそうです。
ボックスの収納スペースにあきをつくるためには、持ち物を見直して「本当に必要なものだけ」に絞ることも忘れずに! 須藤さんのアドバイス、ぜひ参考にしてください。