韓国政府は先月、ウクライナに緊急医療品を提供した。拳を合わせてあいさつする韓国外交部のウォン・ドヨン開発協力局長(左)とウクライナのポノマレンコ駐韓大使(外交部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

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【ソウル聯合ニュース】ウクライナが韓国に対空防衛兵器の支援を要請したが、韓国が殺傷兵器の支援は不可能との立場を改めて示したことが11日、分かった。ウクライナのゼレンスキー大統領が同日午後、韓国国会で行うオンライン演説で兵器の支援を公式に要請するか注目される。

 韓国の政府と軍関係者によると、ウクライナのレズニコフ国防相は8日、韓国の徐旭(ソ・ウク)国防部長官と行った電話協議で、対空防衛兵器の支援を要請した。軍関係者によると、レズニコフ氏は具体的な兵器の種類などについては言及しなかった。徐氏は「殺傷兵器の支援は制限される」という韓国政府の従来の立場を伝えたとう。

 ウクライナは3月初め、韓国を含む世界各国に軍事と人道に関する支援を要請する文書を送ったが、当時も小銃や対戦車ミサイルなどの殺傷兵器が含まれていたとされている。

 韓国の国防部はウクライナに対し、3月に防弾ヘルメットやテント、毛布などの軍事物資、医療キットなどの医療物資など計約20の物資を提供。追加の人道支援を検討している。