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8インチは「MDV-S809F」「MDV-S809L」

執筆:Hideaki Hamasaki(浜先秀彰)

ケンウッドのAV一体型ナビ「彩速ナビ」のミドルクラス「タイプS」シリーズが2022年モデルに進化。3月下旬より発売される。

【画像】彩速ナビ・タイプS新型と連携ミラレコ【細部まで見る】 全13枚

ラインナップは4モデルあるが、いずれも機能は共通。車種や予算に合わせて選択が可能だ。


8型フローティング・ディスプレイを採用する彩速ナビ・タイプS「MDV-S809F」(市場推定価格:10万円前後)

「MDV-S809F」は2DINサイズ(規格サイズ)のボディにフローティング形状の8型ディスプレイを搭載した今回新登場のボディスタイル。

一般的なカーナビの7型ディスプレイに比べてひと回り大きな画面ながら、数多くの車種に取り付けられるのが特徴だ。

同じく8型ディスプレイ搭載だが車種専用取付キット(別売)によって純正のカーナビ取付位置に美しく装着ができるインダッシュ型、「MDV-S809L」も用意されている。

大画面モデルを2種類のスタイルから選べるのは嬉しい。

7インチは「MDV-S709W」「MDV-S709」

7型ディスプレイ搭載モデルも2機種ある。

トヨタ車・日産車に適合する200mmワイドサイズボディの「MDV-S709W」と、汎用性が高い2DINサイズボディの「MDV-S709」をラインナップ。どちらも実勢価格8万円前後と手が届きやすい。


200mmワイドサイズボディの彩速ナビ・タイプS「MDV-S709W」(市場推定価格:8万円前後)

機能面での注目はコントロール性の高さ。

高速描画技術「ジェットレスポンスエンジンIII」や、データ圧縮技術「S3フォーマット」を採用することにより、地図スクロールやスケール切り替えなど多くの場面でストレスのない高速レスポンスを実現している。

加えてメニューボタンに触れると操作ボタンが地図上に浮かび上がる「オーガニックGUI」、ドライブ中に必要な情報をリアルタイムに提供する「Info画面」なども採用。

ナビとしての基本性能にも優れており、上級シリーズとなる彩速ナビ・タイプMで好評の機能も積極的に搭載している。

見やすい地図「スマートカラー」とは

具体的には、新地図色の「スマートカラー」は、道路など情報の優先順位を明確認識できるよう色味・彩度を徹底的に調整し、文字色と背景色の重複を避けて配色するとともにコントラストも最適化したもの。

さらに3D地図の見下ろし角度を1°刻みで自由に調整ができる「3Dスライダー」も備えている。


2022年モデルの「彩速ナビ・タイプS」に採用されるスマートカラー

ビジュアル系ソースについては従来からの12セグ対応地デジやDVDに加え、新たにHDMI入力端子を装備。

スマホやデジタルカメラなどHDMI対応機器の映像を、大きく高画質なディスプレイで楽しむことができる。

高音質もケンウッドの得意とするところでFLACやWAV(192kHz/24bit)などのハイレゾ音源フォーマット再生に対応。

CDや圧縮フォーマットなどのデジタル音源に処理を行い、オリジナルマスターと同等のクオリティに近づける高音質化技術「K2 TECHNOLOGY」も搭載されている。

このほか各スピーカーから出力される音のタイミングを調整する「リスニングポジション調整」、リスナーの正面に演奏者を感じられるような「フロントフォーカス調整」なども備え臨場感あふれるサウンドが存分に味わえる。

連携ドラレコ「ミラレコDRV-EMN5700」新登場

そして今回彩速ナビと同時に発表されたのが、彩速ナビ・タイプSと連携するデジタルルームミラー型ドライブレコーダー「ミラレコDRV-EMN5700」。

デジタルルームミラーと2カメラドライブレコーダーの2つの機能を併せ持っているうえ、彩速ナビのタッチパネル画面でコントロールを行ったり、記録映像の再生が行える。


彩速ナビ・タイプSと連携するルームミラー式の新型ドライブレコーダー「ミラレコDRV-EMN5700」(市場推定価格:5万5000円前後)

夜間に強いSTARVISセンサーを搭載し、車両前後の映像をフルHD画質で昼夜とも鮮明に記録。ハンドルから手を放さず発話で主要な操作ができる「音声コマンド機能」も搭載している。

ぜひチェックしておきたいオプションだ。

クラスを超えた高機能を搭載してコストパフォーマンスを一段と向上させた「彩速ナビ タイプS」。この春大注目のカーナビといえるだろう。