前回に引き続き、バレンタイン特集に引き続きホワイトデーが近いということで
今回もチョコレートについて書いていこうと思います。
第1回は、今大注目の女性ショコラティエと題して作り手という面から
第2回は、貰った人が思わず驚くチョコレートと題し見た目の面白さという面から
チョコレートを紹介してきました。
そこで、今回は、「思いが詰まったチョコレート」と題し
より内面からチョコレートの魅力をお伝えしていきたいと思います。

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前回の記事はこちらから↓
【バレンタイン】貰った人が思わず驚くチョコレート3選【サプライズ】

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ところで、チョコレートを買う際一粒で買うことはあまりないですよね、
一粒一粒にはフレーバーの名前がついていることが多いけれど、
詰め合わせで買ったものには
そのコレクション特有の名前がついていることが多いですよね。

見過ごしがちなのですが、実はここにシェフがどういう思いや物語で詰め合わせるチョコを選んだのかやなぜこういう箱に入れようと思ったのだろうなど

様々な思いを想像していくことができます。

それでは、今年のコレクションを例に
シェフの思いを考えていきましょう!

HUGO&VICTOR(ユーゴ アンド ビクトール)
「ユーゴ アンド ビクトール」は、2010年にパリで誕生したお店で、シェフパティシエのユーグ・プジェは素材を最も重視しつつ、古典的なレシピを革新的なデザインに昇華させたチョコレートを作っています。またプジェの故郷が「レ・ミゼラブル」で有名なフランスの作家ヴィクトール・ユーゴと同じだったことからインスピレーションを受け「ユーゴ アンド ビクトール」というお店になりました。
それになぞらえて、「ユーゴ アンド ビクトール」の商品は本のような形のパッケージに入っています。

今年のバレンタインのコレクションは、「クードゥフードル」
直訳すると”雷に打たれた”という意味なのですがフランス語で”ひとめぼれ”
という意味。このコレクションには、「アイスブレイキングをしてなかよくなりましょう」という”ひとめぼれ”への重要なアドバイスが
込められています。

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ちなみに、ホワイトデーのコレクションはこちら「MON COEUR FOU」で“高鳴る心”
愛を感じるとき、私たちの心は激しく高鳴る。
これはホワイトデーに
彼が選んだあなたに彼のハート(心)をプレゼントすることと同じ。
という意味だそう!

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MORI YOSHIDA(モリ・ヨシダ)
2018年、フランスTV番組 「LE MEILLEUR PATISSIER LES PROFESSIONNELS 」にてMAISON MORI YOSHIDA のリーダーとして出場、
史上最高得点にて優勝。2018年、外務大臣表彰を受賞。

今年のタブレットはテーマが時間。「PM4:00」「AM11:00」「PM10:30」など
食べる人に想像力を広げてほしいと時間の名前がついているそう。

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IKA CHOCOLATE(イカチョコレート)
イスラエル人の女性ショコラティエ イカ・コーエンシェフによるショコラティエ。
美しい世界遺産「白い都市」でも知られるテルアヴィヴに彼女のお店があります。

今年のテーマは「12H」。こちらもまた1日の時間を表現したチョコレート。
まず、彼女のチョコレートと言えば薄く伸ばした「キャットタング(猫の舌)」。
今回は「モーニング」という名前でイスラエルの北部にあるミツぺマッタットで暮らすイスラエル初のパン職人エレズ・コマロフスキーと朝御飯を食べた時のことを
思い出して作られたチョコレートです。

着想を得たのはなんとイスラエルのサラダ!
オリーブオイルとザタールという中東のハーブが入ったオリジナリティあふれるチョコレートになっています。

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次に、「ヌーン」。イスラエル料理の名店のシェフであるアヴァヴィットと死海という湖に遊びに行った際のランチをもとに作られました。その食事の際にアヴァヴィットから聞いた「料理への塩のこだわり」や「死海の塩の魅力」が詰まったコレクションになってます。

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次に、「アフタヌーン」。これはエルサレムに訪れた際にケレンとよった「Kadosh Cafe」でのこと。エルサレムの名産の1つであるゴマを使っています。中東ではポピュラーなゴマをペーストにしたタヒニソースをたっぷり使ったチョコレートになっています。

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最後に、「イブニング」。地元で有名なビストロ&バーを経営するバーテンダーのモッシュ・バドニックとの思い出です。彼に「私のチョコレートにぴったりなカクテルを」とオーダー。
その時のカクテルをそのままチョコレートに詰め込んだようなコレクションになっています。

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最後に
実は、チョコレートは味だけではなくパッケージや名前など細部に至るまで
いろいろな思いが込められています。

私は、イカチョコレートのコレクションを見ていてコロナであまり友人に会えないなかで
友人との思い出をチョコレートに託し、タイムカプセルのように閉じ込めたのかな?なんて
考えていました。

そんなシェフの思いを想像してからチョコレートを食べるのもいいかもしれません。

(Written by seven__nana)