ピーター・ボグダノヴィッチ監督ご冥福をお祈りいたします
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 映画『ラスト・ショー』(1971)などで知られる、映画監督で脚本家、評論家のピーター・ボグダノヴィッチさんが、現地時間6日にアメリカ・ロサンゼルスの自宅で亡くなったと The Hollywood Reporter ほか各メディアが報じた。82歳だった。

 娘のアントニア・ボグダノビッチさんが同サイトに明かしたもので、親族も「私たちの愛するピーターは、本日、パーキンソン病の合併症により亡くなりました」と声明を発表した。

 ボグダノヴィッチ監督は、1939年7月30日ニューヨーク生まれ。子供のころは年間約400本もの映画を観るほどのファンだったといい、映画批評やオフ・ブロードウェイの演出などを手掛け、1968年にロジャー・コーマンのもと『殺人者はライフルを持っている!』で映画監督デビューを果たした。

 ラリー・マクマートリーの小説を原作とした青春映画『ラスト・ショー』は、アカデミー賞作品賞を含む6部門でノミネートされ、助演男優賞と助演女優賞を受賞。続く『おかしなおかしな大追跡』(1972)、『ペーパー・ムーン』(1973)もヒットとなり、その後も『ニューヨークの恋人たち』(1981)、『マスク』(1984)などを発表。2014年の東京国際映画祭では、オーウェン・ウィルソン主演作『マイ・ファニー・レディ』の上映に合わせて来日している。

 1950年代には、アメリカの高名な俳優指導者ステラ・アドラーに師事し、俳優として活動。近年も、ドラマ「ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア」にカプファバーグ役で出演。「グッド・ワイフ」など数多くのドラマ・映画に出演した。(編集部・入倉功一)