50代はライフスタイルが変わったり、食事の量が減ったり、「食事づくり」を考え直すタイミング。もうすぐ50代というライフオーガナイザーの佐藤美香さんが実践している、普段の食事づくりの食材と手間の“もったいない”をなくす工夫を教えていただきました。

冷凍おかずをおにぎりの具に。カレーはトーストやドリアに

 

<写真>冷凍したカレーは、凍ったまま食パンの上にのせてカレートーストに

50歳を目前に控え、成長した子どもたちとの暮らしも変化しています。バイトや塾などで帰りが遅くなることが増え、家族全員で一緒に食事をすることも少なくなりました。

けれども、今までの習慣がなかなか抜けず、ついついつくりすぎる、用意をしていたら急に「今日はいらない」と言われるなど、調理したものが残ることも増えました。逆に、少なめにつくった日に限ってよく食べて「たりない」なんてことも…。

そこで、調理したものが残ったときには冷凍し、後日別の料理として食卓に出して、食材と手間の“もったいない”を防いでいます。

 

●残った肉おかずは、簡単リメイクで朝食や塾前の腹ごしらえに!

 

食べ盛りの中高生がいると、ガッツリ系の味の濃い肉おかずがメインおかずになりがちです。一方、親の方は食事の量が減り、脂っこいものはあまり食べられなくなってくる…。子どもの都合で、急に「いらない」と言われても困りますよね。

そこで、肉おかずが残ったときは、ラップでキャンディのように包み、冷凍しています。

 

冷凍した肉おかずは、おにぎりの具に使います。温かいご飯で握ればOK。味の濃い肉おかずが具なので、ご飯に塩を混ぜる必要もありません。サッとつくれるので、部活の朝練に持たせたいときや、塾の前の腹ごしらえに便利です。また、アレンジもしやすいので、マンネリ化も防げます。

たとえば、牛丼の具のときには、ご飯に紅ショウガを混ぜるとおいしいです。プルコギが具のときは、韓国のりで巻いたり、チーズを混ぜたりもします。

汁気の多い肉おかずの場合、ご飯が崩れやすいのが気になる…。そんなときは、冷凍する前に水溶き片栗粉を混ぜてもいいですね。

 

●カレーは、1度の手間で、ラクして何度も楽しむ

 

カレーのときも、ついつい大量につくってしまいます。そのため、食べきれない分は冷凍しています。

冷凍する際に、薄く平たく冷凍しておくと、後でアレンジしやすいです。

保存容器にラップを敷いたら、カレーを薄く広げて、ラップで包む。これを保存容器の中で、3〜4回繰り返します。

 

冷凍したカレーは、凍ったまま食パンの上にのせて、トースターで焼きます。わが家では、トースターで焼く前に、マヨネーズをかけています。

10分かからずに、カレートーストのできあがり!

また、冷凍カレーは薄く冷凍しているので、ポキポキ折ることが可能。温かいご飯に混ぜて、チーズをのせて焼けば、カレードリアのできあがりです。

1からドリアをつくろうと思うと面倒ですが、冷凍カレーがあれば、調理のハードルが下がります。

●残りものにひと手間かけて、1人で楽しむティータイム

 

料理やお菓子づくりで、中途半端に残ることがある生クリーム。あとで使おうと思っていても、なかなか使いきれきれません…。そこで、ひと手間。残った生クリームをホイップして冷凍しています。

ホイップして冷凍しておくと、コーヒーや紅茶に入れて楽しむことができます。また、カボチャスープに「甘みがたりない」なんていうときにも、簡単に甘みとコクをプラスすることができます。1つ1つが小さいので、味の調整がしやすいですよ。

以前に比べ、自分自身の体の変化だけでなく、子どもの成長に伴い暮らし方も変わり、食にも大きく影響していると感じます。食事づくりがついおっくうに感じてしまいますが、ラクな方法を見つけながら、今までとは違う楽しみ方を見つけていきたいです。