大掃除でも使いたくなる便利な洗剤や道具。利用方法を間違えるときれいになりません。「便利な洗剤を使ったのに、あまり効果が出なかった」「長時間かけて漬け置きしたのに、全然きれいにならなかった」。そんな経験、きっとあるでしょう。じつは、同じグッズ&洗剤でも、普段掃除と大掃除で、正しい使い方が異なるケースがあるのです。とくに大掃除では、1年かけてたまった蓄積汚れをしっかりと落としておきたいもの。やりがちな失敗例を挙げながら、効率よく家をピカピカにするコツを紹介します。教えてくれたのは、掃除に関する著書があるブロガー・よしママさんです。

大掃除では不向き!水だけで落ちるタワシ、スポンジ

最近増えてきた水だけで落とせるエコグッズ。マクロファイバークロスなど極細繊維が使われて、汚れを繊維にからめて落とす掃除道具がたくさんあります。

たとえば、浴室用タワシ、ブラシ、キッチンスポンジなど。汚れ自体はブラシにひっつきますが、油分の場合、そのまま水に流せても排水管に付着して、詰まりの原因になってしまうことも。クロスやブラシについてしまった汚れは定期的に洗剤を含ませて洗い、ブラシに汚れがたまっていない状態をキープする必要があります。

また、水だけで落とせるタイプは、直接汚れとブラシがこすりあわないと汚れが落ちないので、普段からゴシゴシとこする必要があります。

 

大掃除では頑固な汚れの場合もあるのでこするのがさらに大変。普段は水だけで掃除していても、大掃除のときは洗剤を併用して使うことをおすすめします。


こすり不要の洗剤だけで落とす便利な洗剤

排水管、排水口、トイレ、浴槽の汚れを泡や洗剤だけで落とす便利な洗剤がいろいろと出ています。洗剤が汚れに密着して浮かせてくれる便利なアイテムで、筆者も普段から使っています。

 

ただ、それだけではやはり頑固な汚れまでは落とせないのが正直なところ。泡で漬け置きしたら、必ず手の届く範囲はブラシやスポンジでこすり洗いしています。

また、洗剤がついたところだけ汚れが落ちて、汚れが落ちていない所との差が出てムラになってしまうこともあります。

 

普段の掃除では毎回こする必要はありませんが、大掃除のときはこすり洗いをしてしっかり汚れを落としきりましょう。排水管などブラシの届かない場所は、回数を増やすなどして汚れを流すようにします。

漬け置きするだけでは終わらない漬け置き洗い

オキシ漬けが一時期SNSでブームになりました。粉末の酸素系漂白剤で洗濯槽や、浴槽、シンク、洗面ボウルで漬け置きする掃除方法です。

 

じつはこの漬け置き方法、一気に大量に処理ができるので、ラクに思いがち。でもじつは、漬け置きあとの磨き上げが重要になってきます。漬け置きしてそのまますすぐだけでは、汚れが完全に落ちない場合があるからです。

とくに油汚れや、隙間に入り込んだ汚れが落としにくいもの。浴室の湯アカ汚れや、シンクの隙間、換気扇のシロッコファンなどは、必ず漬け置きしたあとの磨く時間を確保して置きましょう。

シンクが占領されて料理がつくれない、磨く時間を確保していなくてお風呂に入れない…。そんな経験が、筆者にもあります。漬け置きの時間をなるべく早くスタートすることがポイントです。

漬け置き、泡だけで落とす、水だけで落ちるなど、一見便利そうなこの手のアイテム。じつは、いざ掃除をはじめると、汚れが落ちず、プラスで手間がかかることが多いです。

「洗剤なし」や「こすらない」お掃除はラクなので、普段のお掃除にして、大掃除において「洗剤」や「こすり」は省略しない方がベター。洗浄剤の説明書を見ても、「汚れがひどい場合」の掃除の仕方は「洗剤をつけて」「こすり洗い」が推奨されていることが多いです。大掃除では、汚れがひどい場合の掃除方法を参考にして、効率よくお掃除しましょう。