ガソリン高騰！で、がぜん注目の新型を公道試乗ルポ！　２代目アクアの「実燃費」が鬼すぎる！！

2021年12月15日 11時30分

週プレNEWS

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ボディサイズは全長４０５０ｍｍ×全幅１６９５ｍｍ×全高１４８５ｍｍ。ホイールベースは２６００ｍｍ。車重は１１３０ｋｇ。最小回転半径は４.９～５.２ｍ。取り回しは超楽チン

ガソリン高騰の影響で、今年、２代目に進化したトヨタのハイブリッド専用車アクアの燃費に注目が集まっている。そこで、自動車ジャーナリストの小沢コージ氏がアクアを公道に引っ張り出し、実力をチェックした！

【画像】トヨタ　２代目「アクア」の細部

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■２代目アクアは燃費だけじゃない！

トヨタ　アクア　ＷＬＣＴモード：３３.６～３５.８ｋｍ／リットル　価格：１９８万～２５９万８０００円　発売：２０２１年７月　値引き：１０万円　リセールバリュー：Ｃ　運転支援システムも充実。最新バージョンの「トヨタセーフティセンス」が全グレードに標準装備されている

ココにきてオザワ家の家計がヤバい。世界的な原油高によりニッポンのガソリン価格は高止まり中！　レギュラーガソリンは現在１リットル１６０円台である。そのため１回の給油で５０００円突破はザラ。もう昼メシはおにぎり１個だよ。

こうなると頼りはニッポンが誇る超低燃費ＨＶ（ハイブリッド）だ。ＥＶもイイが価格は４００万円以上と値が張る。一方、ＨＶなら２００万円前後とおサイフに優しく、燃費もバツグンだ！

なかでも注目を集めているのが今年７月に２代目にフルモデルチェンジした新型アクアだ。初代のデビューは１０年前の２０１１年。プリウスの小型版としてデビューすると、瞬く間に国内市場を席巻！

登録車販売台数では１３年から３年連続１位を記録。以降、販売ランキング上位に君臨し、累計販売は１８７万台以上を誇る超ベストセラーカーだ。ちなみに初代アクアのＪＣ０８モード燃費は３７ｋｍだ。コイツは日本独自基準のカタログ値なので実燃費とは違うが話題を呼んだ。

２代目アクアの燃費は初代ほどのスゴさはない。世界基準のＷＬＴＣモード燃費の最良が３５.８ｋｍだからだ。

だが、２代目アクアは初代と違い燃費だけが取りえのクルマではない。燃費、広さ、質感をすべて兼ね備えた低燃費ＨＶであり、幅広い年代にオススメできるモデルだ。実際、２代目も人気に火がつき、９月の新車販売では１万台を突破している！

後席の室内空間は初代から大きく改善された。また、リアドアの開口幅が大きいので、成人男性でも乗降しやすい

２代目の最大のポイントはボディサイズと広さだ。４ｍ強の全長、１.７ｍ弱の全幅は旧型と変わらないが、高さは３ｃｍ、ホイールベースは５ｃｍ拡張した。この変更により初代アクアの最大の欠点だったリアシートが広くなった。それでいてラゲッジ容量は３００リットルをキープしている！

エクステリアも初代アクアの面影を残しつつなまめかしく進化！　表面がヌメっとしたセクシー路線になりＬＥＤライトやグリル回りもよりクッキリし、高級に見える。

インパネにはソフト素材が使用されており質感は高い。最上級グレードには１０.５インチのディスプレイオーディオが標準装備となる

インテリアも上級志向だ。インパネやシート表皮にソフト素材が使われ、特に今回乗った最上級のＺグレードは、ヤリスにはない専用の１０.５インチ大型ディスプレイを採用。イマドキのスマホライクな使い勝手でエアコンの温度調節もマジで超ラクチンだ！

排気量は初代と同じだがエンジンは全然別物。１.５リットルのダイナミックフォースエンジンを搭載

さらなる驚きは走り。１.５リットルハイブリッドはヤリスと共通で１１６ＰＳの総合パワーも同じだ。しかし、電池がパワーアップしている。しかも、上位グレードには新しいバイポーラ型ニッケル水素電池を初搭載。結果、電動力が増し、時速４０キロ程度まで静かなＥＶ走行ができるようになった上、エンジンの再始動時の音や振動が見事なまでに改善され、上質化している。

ほかにもハイテク技術が盛り込まれており、アクセルオフで減速も行なう「快感ペダル」をトヨタ車で初搭載している！　アクアでもワンペダル運転ができるようになったってワケ。また、災害時に役立つ１５００Ｗのコンセントをなんと全グレードに標準装備している。これは安心だ。

プラットフォームは同じトヨタのヤリスなどと同じモノを使用。高剛性と低重心を誇る骨格だ