もう着なくなった服の手放し方5つ。「捨てない」から気持ちもラクに
気温も下がり、衣替えをする季節になりましたね。衣替えの際にもう着ない服があっても、なかなか捨てられない…という人も多いのではないでしょうか?
そんな人に向け、暮らしのプロ・ライフオーガナイザーの高田舞子さんに、「捨てる」以外の服の手放し方を教えてもらいました。
衣替えのシーズンは服の量を見直す絶好のチャンス。でも「次の季節への準備はワクワク感も伴うはずなのに、腰が重い…」「作業が終わっても『捨てられない』という気持ちに囚われて、結局不要な服の山を部屋の片隅に残してしまう…」そんな声を多く耳にします。
そこで、今回は私も実践している、捨てる以外の服の手放し方を5つご紹介します。
今や断捨離方法の王道になりつつある、フリマサイト。私はメルカリを利用しています。
私のクローゼットは、季節ごとに分けないオールシーズン収納。毎日の着替えのときにすべての服が見渡せますし、随時その量を管理しているつもりですが、それでも「これまだ着る?」というアイテムは現れます。
そんなアイテムは、クローゼットの一角に設けた「手放しボックス」へ移動するようにしています。ボックスの隣には、ジップロックなどの包装アイテムをファイルケースに入れてまとめて収納。
ボックスには、出品作業に必要なグッズも一緒に入れています。サイズ計測用の巻き尺や、最終仕上げ用の毛玉取りにホコリ取り、その他文具など。
収納の基本は「使う場所に置く」こと。行動パターンに合わせてまとめて収納しておくと、スムーズに作業ができておすすめです。出品の前にあれこれ探して時間が無くなる…なんて本末転倒ですからね。
メルカリに出品しても、なかなか売れずに滞留期間が長くなっている、薄利だからそもそも出品が面倒、でも捨てるには忍びない…といったアイテムもありますよね。そうした服は、リサイクルショップに持ち込みます。先日、数年ぶりにセカンドストリートに行きました。買取価格は10点で1,000円。
メルカリよりは利益が出ませんが、店の運営や在庫管理、人件費など、リサイクルにかかる経費を考えれば当然のことだと思います。たとえ10円でも引き取ってくれるならありがたい話です。
また、値段が付かないものも少なくありません。結局、価値があると思っているのはお金を出した本人だけで、世の中的には需要はないと思い知らされる瞬間です。そんなことなら早く捨てておけばよかった…、なんで大事に抱えていたんだろう? と気づきます。売る場合、買取価格アップの期間を狙いたいですが、期間に縛られすぎると断捨離の機会そのものを逃してしまいます。「思い立ったが吉日!」で行動するようにしましょう。
これを必要とする人がいるかも? と具体的なだれかが頭に浮かべば、譲るようにしています。
ただ、不要になった服を「実家の母親に譲る」のはやめました。以前実家のたんすを整理した際、大量の私があげた服を発見して愕然としたのです。
親世代はとくに「捨てない」「ものを持つことがステータス」な時代の人間です。着られるものどころか、ボロボロになった服まで大事に持ち続けてしまうことも…。実家の荷物を増やすことになるので、譲るのはやめた方がよいです。
また、兄弟姉妹の多い友達に良かれと思ってあれこれ渡すのも同じことです。一見親切ですが、本当にそうでしょうか?「とりあえず」もらった服を仕分けしてゴミに出しているのは、その友達です。実家(友達)はゴミ箱ではありません。譲るのも、もらうのも、よく考えてからにしましょう。
行政や民間企業が行っている古着回収を利用するのも選択肢の一つです。ユニクロなどのアパレル企業でも、そうした取り組みを行っていますよね(服以外でも、マクドナルドではハッピーセットの回収箱が設置されています)。
売る先も譲る先もないけれどまだ着られるアイテムは、市の資源回収場所に持ち込んでいます。松山市ではペアがそろっていれば靴下もOK。先日出した古着は、家族3人で約100アイテムにのぼりました。「捨てない」というだけで、気持ちも穏やかになるから不思議ですね。
ウエスとして使えるものはボロ布ボックスへ。わが家では脱衣室の洗濯機上部に設置しています。すぐに裁断できるよう、裁ちばさみも一緒に収納しています。これも「使う場所に置く」ルールです。
上記のどれにも当てはまらないものは、ゴミとして出します。
「捨てる」ことに抵抗があるのは当然です。まだ着られるものや、お金を出して購入したものには愛着もありますし、「もったいない」と思う精神は大事です。
ですが、家は本来、ものを収めるためだけの空間ではありません。食事や勉強をしたり、くつろいだり、暮らしを営むための空間です。限られたスペースを、不要なモノで埋める必要はないと思いませんか? ものが増えたら、手放すことも必要。断捨離の1文字目は「断」。ときには、家の中にものを入れるのを「断つ」ことも大切です。
今は、プチプラ商品やネットショッピングが当たり前で、手軽にモノが買える時代です。捨てられない人がいる一方で、安価な商品を買って飽きたからと簡単に捨てる人が多いのも事実。そんな社会状況にも疑問を持って、本当に必要なものと暮らせるようになるといいなと思っています。
●教えてくれた人
ライフオーガナイザー1級、フランス政府認定アロマテラピー協会日本支部アミーアロマジャポンのアドバイザー。自身の子育ての経験を生かして活動中。ブログ「Cotton Style
」では暮らしに役立つ情報を配信している
そんな人に向け、暮らしのプロ・ライフオーガナイザーの高田舞子さんに、「捨てる」以外の服の手放し方を教えてもらいました。
衣替えで出た不要な服の山…。捨てる以外の選択肢5つ
衣替えのシーズンは服の量を見直す絶好のチャンス。でも「次の季節への準備はワクワク感も伴うはずなのに、腰が重い…」「作業が終わっても『捨てられない』という気持ちに囚われて、結局不要な服の山を部屋の片隅に残してしまう…」そんな声を多く耳にします。
●1.フリマサイトで売る
今や断捨離方法の王道になりつつある、フリマサイト。私はメルカリを利用しています。
私のクローゼットは、季節ごとに分けないオールシーズン収納。毎日の着替えのときにすべての服が見渡せますし、随時その量を管理しているつもりですが、それでも「これまだ着る?」というアイテムは現れます。
そんなアイテムは、クローゼットの一角に設けた「手放しボックス」へ移動するようにしています。ボックスの隣には、ジップロックなどの包装アイテムをファイルケースに入れてまとめて収納。
ボックスには、出品作業に必要なグッズも一緒に入れています。サイズ計測用の巻き尺や、最終仕上げ用の毛玉取りにホコリ取り、その他文具など。
収納の基本は「使う場所に置く」こと。行動パターンに合わせてまとめて収納しておくと、スムーズに作業ができておすすめです。出品の前にあれこれ探して時間が無くなる…なんて本末転倒ですからね。
●2.リサイクルショップで売る
メルカリに出品しても、なかなか売れずに滞留期間が長くなっている、薄利だからそもそも出品が面倒、でも捨てるには忍びない…といったアイテムもありますよね。そうした服は、リサイクルショップに持ち込みます。先日、数年ぶりにセカンドストリートに行きました。買取価格は10点で1,000円。
メルカリよりは利益が出ませんが、店の運営や在庫管理、人件費など、リサイクルにかかる経費を考えれば当然のことだと思います。たとえ10円でも引き取ってくれるならありがたい話です。
また、値段が付かないものも少なくありません。結局、価値があると思っているのはお金を出した本人だけで、世の中的には需要はないと思い知らされる瞬間です。そんなことなら早く捨てておけばよかった…、なんで大事に抱えていたんだろう? と気づきます。売る場合、買取価格アップの期間を狙いたいですが、期間に縛られすぎると断捨離の機会そのものを逃してしまいます。「思い立ったが吉日!」で行動するようにしましょう。
●3.人にあげる
これを必要とする人がいるかも? と具体的なだれかが頭に浮かべば、譲るようにしています。
ただ、不要になった服を「実家の母親に譲る」のはやめました。以前実家のたんすを整理した際、大量の私があげた服を発見して愕然としたのです。
親世代はとくに「捨てない」「ものを持つことがステータス」な時代の人間です。着られるものどころか、ボロボロになった服まで大事に持ち続けてしまうことも…。実家の荷物を増やすことになるので、譲るのはやめた方がよいです。
また、兄弟姉妹の多い友達に良かれと思ってあれこれ渡すのも同じことです。一見親切ですが、本当にそうでしょうか?「とりあえず」もらった服を仕分けしてゴミに出しているのは、その友達です。実家(友達)はゴミ箱ではありません。譲るのも、もらうのも、よく考えてからにしましょう。
●4.資源として回収してもらう
行政や民間企業が行っている古着回収を利用するのも選択肢の一つです。ユニクロなどのアパレル企業でも、そうした取り組みを行っていますよね(服以外でも、マクドナルドではハッピーセットの回収箱が設置されています)。
売る先も譲る先もないけれどまだ着られるアイテムは、市の資源回収場所に持ち込んでいます。松山市ではペアがそろっていれば靴下もOK。先日出した古着は、家族3人で約100アイテムにのぼりました。「捨てない」というだけで、気持ちも穏やかになるから不思議ですね。
●5.ウエスとして活用する
ウエスとして使えるものはボロ布ボックスへ。わが家では脱衣室の洗濯機上部に設置しています。すぐに裁断できるよう、裁ちばさみも一緒に収納しています。これも「使う場所に置く」ルールです。
●本当に必要なものと暮らすために
上記のどれにも当てはまらないものは、ゴミとして出します。
「捨てる」ことに抵抗があるのは当然です。まだ着られるものや、お金を出して購入したものには愛着もありますし、「もったいない」と思う精神は大事です。
ですが、家は本来、ものを収めるためだけの空間ではありません。食事や勉強をしたり、くつろいだり、暮らしを営むための空間です。限られたスペースを、不要なモノで埋める必要はないと思いませんか? ものが増えたら、手放すことも必要。断捨離の1文字目は「断」。ときには、家の中にものを入れるのを「断つ」ことも大切です。
今は、プチプラ商品やネットショッピングが当たり前で、手軽にモノが買える時代です。捨てられない人がいる一方で、安価な商品を買って飽きたからと簡単に捨てる人が多いのも事実。そんな社会状況にも疑問を持って、本当に必要なものと暮らせるようになるといいなと思っています。
●教えてくれた人
【高田舞子さん】
ライフオーガナイザー1級、フランス政府認定アロマテラピー協会日本支部アミーアロマジャポンのアドバイザー。自身の子育ての経験を生かして活動中。ブログ「Cotton Style
」では暮らしに役立つ情報を配信している