『RIDE HI』営業担当のムラタ(40歳)が、バイクの教習所に通い始めた。
とりあえず免許取ってみるか! と、普通二輪免許の取得から始まった日々の戯言。
ちなみにヒマラヤとは、ロイヤルエンフィールドのアドベンチャーモデルのこと。
排気量は411cc。このたった11ccのために、大型免許取得への道は始まった……。

教習所日和という日があるなら、
それはやっぱり春に違いない

「あー、今日いいかも」と、朝起きて思ったのが2021年4月のこと。
その日はちょうど夕方まで仕事の予定がなく、差し迫った〆切案件の原稿を抱えてもいないというフリーランスの身にとって貴重な平日だった。

思い立ったが、吉日である。天気いいなぁと気分よく銀行でお金を下ろして、そのまま自宅からいちばん近い教習所へ向かう。受付でバイクの免許取得希望と伝えたら、開口一番にこう言われた。
「普通二輪ですか? 大型ですか? どちらにしても、いますごくお申し込みが多くて、早くても教習開始が6月になります」

耳を疑うとは、まさにこのこと。えっ、2カ月も待つの? 正直なところ、この時点でバイクにものすごーく乗りたいわけではなく、とりあえず免許取ってみるか!と軽い気持ちだったことは否めない。

これが平時であれば、「じゃあ、また今度……」と、きびすを返していただろう。しかし、可能な限り最短でスケジュールがとれるようなオプションプランまで追加して普通二輪&大型プランを申し込み、一括で支払いも済ませたのだった。ちなみに、この日の支払いは20万2,900円(思っていたより安い! と思った)。

はじまりは春うららかな日だった。

バイクに乗ってみようと思った
その理由は、4つ

1つは、その日が春うららかだったから。何かをスタートするには、とても良い天気と気分だったのだ。そして、新型コロナウイルスによるニューノーマルな日々に飽きていたというのも大きい。何かこれまでの生活とはまったく違うことがしたい、なんとなくそんな気分ってやつだ。

2つ目は、自転車に限界を感じていたから。実は新型コロナウイルスの感染が広がり始めた2020年の春頃、運動不足の解消も目的に数年ぶりに自転車を購入。納車されてからは都内を自転車で移動することが増えたが、自分の体力などを考えると自宅から半径20kmが限度。もっと気軽にどこかに行きたい気分には、ちょっと物足りなくなっていた。

3つ目は、人生いつなにがあるか分からないから。私事だが、30代後半にガンを患った。幸いなことに初期の発見だったが、とはいえ入院~手術、通院、投薬治療となんだかんだあり、自分の体調と気持ちに折り合いをつけて慣れるのに1年ほどかかった。健康って大事だなとつくづくと思ったし、人生いつでも自分がやりたいことはやっておこうと痛感したのも大きい。

と、ここまで読んでいただいてお気づきの方も多いだろう。バイクに対する憧れや情熱が、出てこないじゃないか!と。

ふふふっ、あるんですよ。
私がバイクの教習所に通い始めた4つ目の理由は、目の前で元世界GPチャンピオンの原田哲也さんの走りを眺めたこと。

ようやくバイク話? が始まろうとしているところで、続きは乞うご期待?!

学生時代も普通自動車免許でここに通った。約16年ぶりに、再びこの地に足を踏み入れた

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