節約のための努力はしているはずなのに、なぜかお金が貯まらない…。読者のお悩みをよくよく聞いてみると、ムダづかいが減らない、家族が非協力的…という声も多数。そんな読者からの悩みを、6年で1000万円の貯蓄を達成した話題の節約主婦、くぅちゃんが解決します!


「お得に買い物しているはずが実は損していることも…」とカリスマ主婦くぅちゃんは教えてくれました

「ついつい買い、ムダ買いをしてしまう…」悩みを解決!



特売、無料、お得! そんな文字を見るとついいらないものまで買ってしまうことも…。そんなあるあるには、どう対処するべき?

●特売品を見ると、ついお得だ!と思い…



予定外のものまで買ってしまいます。M.Tさん(沖縄県・43歳)

<くぅちゃん処方せん>
予定外の買い物はトクではなくソンと心得て!

たとえ安くても「予定外の買い物はしない」のが節約の基本。缶づめや冷食、トイレットペーパーのように保存ができるものでも、ストックをもちすぎると収納に余裕がなくなり、必要なものが探しにくくなります。「わが家にとっての適量」だけを買うようにしましょう。

●ネットショッピングで○○円以上送料無料!の文言につられて…



必要のないものまでついつい買ってしまいます。T.Kさん(神奈川県・41歳)

<くぅちゃん処方せん>
「送料無料」の罠に引っかからないで!買うものリストをつくっておこう

送料無料だからと不要なものまで買うのはNG! 送料は「交通費」と考えればけっして損ではありません。さらにムダ買いを防ぐには「買うものリスト」を事前につくっておくのが有効。カートに入れるのは“リストに書いたものだけ”を徹底しましょう。

「夫や家族が協力してくれない…」悩みを解決!




自分だけが節約を頑張っているような…(※写真はイメージです)

自分だけが節約に励んでいては、効果も半減…。貯まる家計になるには、家族の協力は必要不可欠です!

●夫が「家族のために!」と…




あまり使わない家電を衝動買いしてくるから貯まりません。A.Oさん(和歌山県・32歳)

<くぅちゃん処方せん>
否定はせず、子どもの声を伝えるのも手! 家族で作戦会議をしましょう

買ってくるのが精米機やアイスメーカーなど場所をとるもので、しかも使っていない…。それは困りますね。ただ家族を喜ばせたくて買っているなら否定しない方が無難。家族会議を開いて使う使わない、欲しいかどうかなど子どもの意見を夫に伝えてみましょう。

●夫がキャリア携帯にこだわり…



通信費が高くなってしまいます。N.Yさん(神奈川県・31歳)

<くぅちゃん処方せん>
夫には具体的な金額が効果的! 年間でいくら節約になるかを伝えましょう

男性にはただ「節約して」と言うより、具体的な数字を見せるのが効果的。通信費を見直すと「年間でいくら節約になり、そのお金でなにができるか」を伝えましょう。「○○くん家のパパも格安スマホだよ」と、ほかの家を例に出すのもいいかもしれません。

●夫と息子が朝シャワーをするので…




光熱費がかかってしまいます。Y.Mさん(埼玉県・43歳)

<くぅちゃん処方せん>
朝のシャワーは仕方ないと割りきって! ほかのことで十分節約できます

夫が身だしなみを気にして加齢臭対策グッズも買っているそうなので、シャワーくらいは大目に見てもいいのでは? 気になるならシャワーヘッドを節水タイプに替えるのも手です。無理を言って家族でケンカをするより、たとえば夫が毎日食べるお菓子をおこづいから買ってもらうなど、ほかの節約を提案してみて。

●子どもがやりたいというので…



習い事をいくつかさせているのですがその出費が大きいです。Y.Nさん(千葉県・45歳)

<くぅちゃん処方せん>
“今”より、“先”の教育費のために優先順位をつけて貯金をしましょう

塾にそろばん、水泳、英語…と月3万円以上習い事にかけるのはやりすぎかも。しかも学年が上がると塾の回数も増え、費用も2倍、3倍に…。将来の教育費を貯めるためにも、今は予算を絞るべき。子ども自身にやりたいことの優先順位をつけてもらうといいでしょう。

●くぅちゃんからの処方箋まとめ





1:なんのためにお金を貯めるのか貯める目標を定める

2:家族(とくに夫)には具体的に金額を伝える

3:年間だと…10年だと…など大きな金額を意識する

4:お金には限りがあるので 買い物もやりたいことも優先順位を考える

5:予定外の出費は全力で回避

6:(小さな)節約の成功体験を積み重ねる

貯まらない原因がわかれば、きっと道は開けます! まずは自分の浪費グセやムダ使いのパターンを見極めて、貯まる家計に改善していきましょう。

<撮影/林紘輝 イラスト/徳丸ゆう 取材・文/ESSE編集部>

●教えてくれた人
【くぅちゃんさん】



夫、2人の息子と都内で暮らす。浪費家だった看護師時代を経て、節約に目覚める。著書『節約主婦の今すぐ真似できる1000万円貯蓄
』(KADOKAWA刊)