関連画像

写真拡大

秋篠宮家の長女、眞子さんと結婚した小室圭さんが、米ニューヨーク州の司法試験に合格しなかったと報じられている。この「不合格」報道をめぐっては、メディアに対する反発の声もあがっている。

●メディアが大々的に報道することの是非

小室さんは今年7月、米ニューヨーク州の司法試験を受験した。その結果は10月29日、同州の司法試験委員会のホームページで発表されたが、合格者リストの中に小室さんの名前はなかった。

小室さんの不合格をめぐっては、心配・反感を抱く声のほか、同情する声など、さまざまなものがあがっているが、メディアが大々的に報道することの是非を問うものも少なくない。

さらには、小室さんが一般人であることから、名誉毀損やプライバシー侵害にあたるのではないかという指摘もあった。はたして、法的にはどう考えられるのだろうか。清水陽平弁護士が解説する。

「試験への不合格というのは、不名誉なことと捉えることもできるため、名誉権が害されると言える余地自体はあります。しかし、内容が真実であるということなら、それを報道したとしても違法ということは困難です。

小室さんはたしかに一般人ではあるものの、注目を浴びる立場になってしまっていたこともあり、また、そもそも試験の結果が公表されているという事情があることも考慮すると、それを報じたとして、名誉権侵害として違法であるという判断がされることはないと言えます。

また、同じ理由により、プライバシー侵害であるということもできないでしょう。

とはいえ、その報道に対するコメントで行き過ぎたものがあれば、別途違法性が生じることはありえます。

本人が最もショックを受けていると思いますし、何より司法試験というのは難しいもので、しかも英語による試験というハードルもあることを考えれば、一度不合格だったとして批判するのはどうか、と個人的には思うところです」(清水弁護士)

●小室さんは再びチャレンジする

米ニューヨーク州の司法試験は来年2月にもおこなわれる予定で、小室さんは再びチャレンジするという。

これまでも批判や誹謗中傷にさらされてきた小室さん。前途多難な結婚生活の幕開けかもしれないが、くじけることなく、愛の力で乗り越えてほしい。

【取材協力弁護士】
清水 陽平(しみず・ようへい)弁護士
インターネット上で行われる誹謗中傷の削除、投稿者の特定について注力しており、総務省が主催する「発信者情報開示の在り方に関する研究会」の構成員となっている。主要著書として、「サイト別ネット中傷・炎上対応マニュアル第3版(弘文堂)」などがある。
事務所名:法律事務所アルシエン
事務所URL:http://www.alcien.jp