CMで鮮烈に全国に知られ、以来ずっとモデルとして活躍している松本孝美さん。華やかな印象ながら、ざっくばらんで明るく楽しい人柄が服選びにも表れています。「10年ごとに似合う服・好きな服が変わる」という松本さんに、50代の今のおしゃれの気分を聞きました。

10年ごとに「似合う服・好きな服」は変わる。松本孝美さんの今のおしゃれ




松本孝美さん

「よりカジュアルに、より楽しく! が今の気分」と話す松本孝美さん。

●とにかくラクな服ばかり選んでいます




アウターは海外のセレクトショップでオンライン購入。「私はサイズ的にも海外のものが合うんです。通販の充実は嬉しい限りですね」。

「今よく着ているのは、とにかく着ていてラクな服ばかり。暑かったら脱げることも大事です。そういうお年頃なので(笑)」

写真は、“ブラミンク”のスウェットに“ステラ・マッカートニー”の陽気なピンクのイージーパンツを合わせて。パンツと色をリンクさせてアクセントにしたのは、20代のころからストックしていたという“エルメス”のスカーフです。

●10年周期で変わる気分。40代で柄や色合わせの楽しさを知りました



「10年に一度の周期でやってくるんです。昨日まで着ていた服が突然しっくりこなくなる日が。そのときはシャツにデニムとか、ニュートラルな着こなしで乗り切る。そうしているうちに、次に着る服、残す服が実感として見えてくるんです」

そうした体験で、40歳から和服も着るように。そこから新しい発見も。


20代のころからストックしていたスカーフ

「色合わせのおもしろさ、Vネックの潔さ、柄の美しさを再認識。そこから50代になり、スカーフが私の中でリバイバル(笑)。流行に関わらず存在感があるのは、職人技の素晴らしさですよね」

●20年以上前に買った服も大切に着ています




ジャケットの細い袖とビッグサイズのベストが好バランス。

今年の秋冬に着たいものは? と伺うと、長年愛用のものからファストファッション、さらにはメンズ物まで多彩なラインナップ。写真のレザージャケットは20年以上前に買ったものだとか。

「20年経ってジャケットがピタピタになり、さすがに1枚では難しいな、と。それで“デュベティカ”のメンズのダウンベストを重ねてみました」
新旧取り混ぜて着るアイデアで、着こなしがまた新鮮になります。

松本さんのさらなる着こなしやアイデアは、好評発売中のムック「これからの私が似合う服VOL.3
」(扶桑社刊)に掲載されています。他にも大人のおしゃれ達人がたくさん登場しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

<撮影/前田晃 取材・文/ESSEonline編集部>

【松本孝美さん】



モデルとして時代をリードするさまざまなCFを飾り、現在もファッション誌や広告で活躍中。服や小物のリメイク、料理など、アイディアに富んだ暮らしを楽しむ術は常に憧れの的。近著「暮らし彩る「大人のままごと」
」も好評。Instagram:@t_mimi1414