エンゼルスのアンソニー・レンドン【写真:Getty Images】

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オリオールズのデービス、メッツのカノも“ランクイン”

 長期契約は有力選手を振り向かせる材料になると同時に、時に莫大な不良債権ともなる。米スポーツメディア「ブリーチャー・レポート」が「メジャー各球団が2023年に直面する悪夢の契約」と題した記事を公開。その中にエンゼルスで大谷翔平投手とともにプレーするアンソニー・レンドン内野手が含まれている。

 2023年とそれ以降の「最も頭を悩ます契約」を調べ上げると唄うこの記事は、レンドンの年3860万ドル(約44億335万円)の契約を取り上げ「打点王に輝き、OPS1.010を記録した2019年であれば、その金額に値する選手だったかもしれない」としている。ただレンドンの今季成績は58試合で打率.240、6本塁打。OPSは.712に過ぎない。

 負傷者リスト入りを繰り返し、最後の出場は7月4日(日本時間同5日)。2023年には33歳となっているレンドンについて、記事は来季以降の見通しを「レンドンは、この身の毛もよだつ怪我まみれの2021年シーズンから復活するだろう。しかし、彼は2019年の姿を取り戻したり、ましてやその時を上回る活躍をする可能性は低いだろう。そしてエンゼルスが彼にお金を払う理由は、この金額に見合う活躍をしてもらうためだ」としている。

 他に取り上げられているのは、今季で引退したオリオールズのクリス・デービスに後払いされる917万ドル(同10億4600万円)。7年1億6100万ドル(約183億6600万円)の契約を結んでおり、2022年は2300万ドル(約26億2375万円)、さらに2037年まで後払い金を受け取り続けることになっている。

 また、メッツのロビンソン・カノ内野手の2400万ドル(約27億3780万円)も選出された。昨オフに禁止薬物の使用が発覚し、162試合の出場停止処分を科されたため、2021シーズンを全休した。短縮シーズンだった2020年には49試合で打率.316、10本塁打でOPS.896を記録しているものの、記事は「この年齢(38歳)で18か月以上もメジャーリーグから離れていたような選手が、その時のような調子に戻れる確率がどれほどあるだろうか」と、処分が明けて復帰する来季の成績に疑問符をつけている。(Full-Count編集部)