関東サッカーリーグは今シーズンの最終盤を迎えています。昨シーズン、あと一歩のところでJFLへの昇格を逃した栃木シティは雪辱に燃え激しい首位争いを演じています。

栃木市が拠点のプロサッカークラブ、栃木シティにとってJFL昇格は悲願です。

Jリーグを頂点にさまざまなカテゴリーがある日本のサッカーの地域リーグ。

栃木シティは前身の栃木ウーヴァFC時代、2017年シーズンを最後にJFLから降格。

昨シーズン、関東リーグを無敗で突っ走り期待が高まりましたが、全国地域チャンピオンズリーグで最後の試合、勝てば昇格の状況で痛恨の引き分け。JFL昇格を逃しました。

中村監督が「内容はベストゲーム」とたたえた試合でも昇格できなければ意味がない。選手は1勝、1点の重みを嫌というほど味わいました。

今年のリーグは最終盤に来ています。これまで栃木シティが順調に勝ち星を重ねて来ましたが、ほかのクラブが猛追。「3強」とも言えるし烈な戦いが繰り広げられています。

JFL昇格をかけた全国地域チャンピオンズリーグ参戦のためにはいくつかパターンかありますが、関東リーグ優勝であれば文句なし。

中村監督はこう言い切ります。「勝ち抜くには心の強さ。それに尽きると思います」

現在チームの得点ランクトップ、背番号10の岡庭裕貴選手。 

岡庭選手:「去年は自分たちのサッカーができなかった。ノーリスクで試合を運んでしまったのが反省点。リスクを負ってもチャレンジしパスをつなぐ。自分たちのサッカーを見せないと勝利をつかめない」

昨シーズン、悔しい最終戦をピッチ上で味わったキャプテンの増田修斗選手。

増田選手:「結果を残すのがプロ。絶対にJFLに上がる」

あと1点、あと1勝…昨シーズンの「忘れ物」を取りに。ここからが本当の勝負です。

関東サッカーリーグ、栃木シティはあと4試合あります。今年は新型コロナの影響で各クラブの試合消化がまちまちで最後の最後まで目の離せない展開になっています。

22日、未消化だったジョイフル本田FCとのゲームがあります。平日の昼間、アウェーで無観客ですが一戦一戦注目です。