9日に開幕したW杯、参加32カ国全てが初戦を終えた。15日付けのガゼッタ・デッロ・スポルト紙は優勝候補各国の採点を特集している。採点、寸評は以下の通りとなった。

7.5 スペイン:今大会ここまでで最もハイレベルな試合を披露。常に優勝候補に挙げられるも評判倒れに終わっていたスペインだが、4−0の圧勝は見事。アラゴネス監督就任以来23戦負けなし。

7 イタリア:FIFA会長ブラッターが「最も美しいサッカー」と太鼓判を押した。チームはリッピ監督の望みどおり終始ゲームを組み立てることに腐心。ガーナ戦では個々の能力が際立っていた。

7 アルゼンチン:コート・ジボアールに勝利しただけでなく、メッシ、テベスを欠きながらもサビオラとクレスポの2トップで挑んだペケルマン監督は賞賛に値する。

6.5 ドイツ:初戦のコスタリカを4−2で撃破、ポーランド戦も勝利で決勝トーナメント進出をほぼ手中に。特にポーランド戦で見せた勝利への飽くなき執念はドイツの強さの秘訣。

6 ブラジル:優勝候補本命がクロアチアとの試合後に失望をもたらした。このままでは7月9日(決勝戦)にベルリンに戻る事は容易ではないだろう。

5.5 イギリス:初戦パラグアイとの試合では開始直後の相手選手のオウンゴールに救われた。ハードだが技術に劣るパラグアイの中盤に対し、彼らの優れた能力を披露することなく試合は終わった。

5 フランス:現時点で失望が最も大きいチーム。組織力あるスイスが相手だったとはいえ、ジダン率いるフランス代表は自滅した。ここ数年絶好調の点取り屋トレゼゲが控えに甘んじている。