美人は美人というだけで妬まれる苦労があるようだが、ガールズちゃんねるに8月中旬、「美人の自虐に耐えられない…」というトピックが立ち注目を集めた。トピ主は27歳の女性。職場で隣の席に「本当に誰が見ても美人」な、年下の先輩(24歳)がいるという。顔が整っているだけではなく背が高くてスタイルも抜群、毛先や爪の先まで本当に美しく、 「初対面で口をポカーンと開けて見惚れてしまった」ほどだそう。

そんな彼女、

「私背が高いから◯◯さんみたいな可愛い女子らしい格好できなくて…」
「でかいから人から覚えてもらえやすいけど、"でかい子"としか認識されないんですよ…」
「男の人はみんな自分より背が低いからか、誰も声かけてくれなくて、いい人と出会えなくて…」

などなど、口を開けば自虐に走るという。トピ主は激しく困惑している。(文:篠原みつき)

「本当にコンプレックスなのか、マウント取ってるのかわからない」


トピ主は自分を「背が低くデブだしブス」と認識し、モデル体型の彼女に憧れているため、「それを聞くたびに死にたくなります」と悲しげだ。頑張って「高嶺の花すぎて誰も声かけられないんですよ」などと返しているというが、

「本当にコンプレックスでそう話しているのか、マウント取ってるのかわからず、もうどう返していいかわかりません

と苦しい胸中を吐露。「彼女に自虐をやめてもらうにはどうしたらいいでしょうか」と切実に問いかけた。

トピックの反応は、「自虐でもしないと、やっかみがすごくて辛かったんでしょ」など、自虐美人をフォローするコメントが相次いだ。

「妬まれないようにそうしてるんだと思う。今まで妬みで苦労したんだろう」
「普通に生きてるだけで周りから妬まれるから自虐に走って防御してるんだよ。私の周りの美人もそんな感じ」

また、「背が高いのがよっぽどコンプレックスなのかも」「綺麗な人ほど更に上を目指しやすいから、(中略)マウンティングとかじゃないと思う」などの分析もあった。なかには、

「何もしてないのに周りの男子が優しくしてくれるせいで『男好き』『色目使ってる』と散々虐められた小、中学時代でした。人と笑って話すことが怖くなったよ!」

と辛い経験を明かす人も。トピ主の職場の先輩も、きっといじめられた辛い過去があるのだろうと、理解を示す人が多かった。"美人というだけで人生バラ色"とはいかない厳しさが察せられる。

「先輩に文句言ったり無視したりできないし、普通に迷惑だよ」

一方、「そういう人いるよね。絶対そんなことないですよ待ちだよ」「確実にマウントだよね。自分が綺麗って認識してないわけないし」など、自虐美人に批判的な声も少なくない。中には、

「その美人が過去にどんな嫌な目に遭ってようが、角度変えて他の人に嫌な思いさせて良い訳ないじゃん。(中略)職場の先輩に文句言ったり無視したりできないし、普通に迷惑だよ」

という主張もあり、確かに一理ある。言われたほうは一応フォローしなくてはならないが、完璧な美人から言われれば、複雑な心境になるのも仕方ない。あまりにも謙遜が過ぎると、かえって嫌味にも聞こえてしまう。

東村アキコの人気漫画、『主に泣いてます』(講談社)は、美人過ぎて人生が上手くいかない女性の物語だが、冒頭は「生まれ変わったらブスになりたい」と始まる。これだって、嫌味に感じる人はいるだろう。

トピ主の先輩は、自虐をしてもしなくても気苦労が絶えないのかもしれないが、そもそも職場で容姿に関する評価を口にするのは、あまりよろしくないと気付いてほしい。