Twitterは著名人などのアカウントが本物であるかどうかをわかりやすく示すために青色チェックマークによる「認証済みバッジ」を配布しており、一定の条件を満たしたアカウントは申請プロセスを通すことで認証済みバッジを取得可能です。そんな認証済みバッジを、Twitterはボットアカウントに付けてしまっていたことが明らかになり、申請プロセスが一時停止する事態となっています。

Twitter pauses its verification program rollout after giving fake accounts blue checks - The Verge

https://www.theverge.com/2021/8/13/22623714/twitter-verification-program-pause-fake-accounts-review

Twitter hits the brakes on verifications after approving fake profiles

https://techaeris.com/2021/08/14/twitter-hits-the-brakes-on-verifications-after-approving-fake-profiles/

Twitterの認証済みバッジといえば、アカウントが著名人本人によるものか否かを示すものとして広く知られており、一種のステータスとしても扱われています。Twitterの認証済みバッジの申請プロセスは、2017年に一時停止となり、その後4年間にわたり復活しないままとなっていました。2017年に申請プロセスが一時停止となった経緯については以下の記事にまとめられています。

Twitterが青色チェックマーク「認証済みアカウント」の基準を見直すため認証プロセスを一時中断 - GIGAZINE



その後、2021年5月になってようやく申請プロセスが再開しました。

Twitterがついに「認証済みバッジ」の申請プロセス再開を発表 - GIGAZINE



しかし、申請プロセスが再開したことで大量のリクエストが殺到し、その結果Twitterはボットアカウントに認証済みバッジを与えてしまっていたことが明らかになっていました。

Twitterでボットアカウントが認証バッジを取得していたことが判明 - GIGAZINE



ボットアカウントに認証済みバッジを配布してしまった事実をTwitterが認めたのち、Twitterの認証済みバッジ申請プロセスについて発信する「Twitter Verified」というアカウントが、「申請プロセスを再び一時停止し、申請・審査プロセス全体を改善します」と発表しました。



ただし、すでに申請されたアカウントについては引き続き審査が行われるとのことで、一時停止するのはあくまでも「申請プロセス」のみとなることがアナウンスされています。



海外テクノロジーメディアのThe VergeがTwitterに問い合わせたところ、「今後数週間でアプリケーションでの申請プロセスを再開します」という返答も得られたそうで、以前のような長期間にわたる申請プロセスの一時停止という事態には陥らないであろうことが示唆されています。

なお、Twitterの認証済みバッジの申請方法については以下の記事にまとめられています。

Twitterアカウントが本物であることを示す「認証済みバッジ」のリクエストシステムが登場、申請方法まとめ - GIGAZINE