酒類の提供停止 苦境続く酒店「酒交わす文化に危機感」
新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置で栃木県内のほとんどの地域の飲食店で酒類の提供が原則停止となっています。
飲食店などに酒類を卸している酒店に現在の様子を聞きました。
鹿沼市千渡の小林酒店では市内を中心に宿泊施設や居酒屋などおよそ50店舗に酒を卸しています。
小林酒店 小林一三社長:「2019年をベースに考えると現時点で7~8割の売上減」
本来であれば8月はトップシーズン。1年で最もお酒が出る時期のはずですが・・・。
小林一三社長:「ビールなどを保管している場所ですが、今は宴会も葬祭関係も会食がないので瓶ビールのケースも埋まっていない状態」
首都圏の緊急事態宣言によりビジネスで栃木を訪れる人が減り、さらに栃木県内へのまん延防止等重点措置適用がダメ押しで人と飲食店の動きが止まりました。
小林一三社長:「酒類を提供してはいけないということで、今までは少しずつ動いていたがゼロになった」
小林さんはコロナ禍による生活様式の変化で大人数で酒を交わす文化が衰退していくのではないかと不安をのぞかせます。
小林一三社長:「宴会など酒を交わす文化がなくなってしまう危機感でいっぱい」
新型コロナウイルスの収束を願いながら店の営業やお酒を楽しむ文化を続けるためにも新たな術を模索しています。