広島と長崎に原爆が投下されてから今年で76年が経ちます。宇都宮市で7日、犠牲者を悼み、平和を誓う慰霊式が行われました。

参列者たちが原爆が投下された広島・長崎の方角に向かって黙とうを捧げます。

この慰霊式は原爆で亡くなった人たちを悼み、戦争による悲惨な出来事が二度と起こらないように1991年から毎年、行われてきたものです。31回目の開催となった今年も、慰霊碑を建立した元宇都宮大学名誉教授、故・大崎六郎さんの次男、俊彦さんなど、およそ80人が参列しました。

総務省の人口推計によりますと、戦後生まれの国内の人口は全体の8割を超えていて、全国の被爆者の平均年齢も84歳近くに達しています。そのため、戦争の記憶を今後どのように次の世代に語り継いでいくかが大きな課題となっています。

参列した人たちは1人ひとり慰霊碑に花を手向けたあと静かに平和への祈りをささげていました。