20億円でマンUからオファーを受けたキャリック(左)提供:EFE
 マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督が、トッテナムのMFマイケル・キャリックの獲得に本腰を入れはじめた。ファーガソンは、昨年末にマンUを退団したMFロイ・キーンの後継者として、イングランド代表にも選出されているキャリックに白羽の矢を立て、9日には1000万ポンド(約20億円)のオファーを提示する意思をトッテナム側に伝えている。

 しかし、トッテナムはこのオファーをはねつけ、2000万ポンド(約40億円)以下では交渉の席につくことすらないと伝えたようだ。加えて、マルティン・ヨル監督はキャリック中心のチーム作りを進めており、トッテナムサイドに放出の意思はない。

 ただし、キャリック獲得の道が完全に閉ざされたわけでもない。なぜなら、ヨル監督はファーガソン監督との不仲が伝えられているFWルート・ファン・ニステルローイの獲得に熱心で、すでに800万ポンド(約16億円)の移籍金を準備しているとも言われている。それだけに、キャリックとのトレード話も水面下で浮上しているようだ。

 当初リストアップしていたリヨンのMFマアマドゥ・ディアッラはレアル・マドリー移籍を希望するなど、中盤の補強が難航しているファーガソンにとって、キャリックは喉から手が出るほど欲しい人材。今夏、ファン・ニステルローイ+金銭という条件で、ビッグトレードを仕掛ける可能性は十分にありそうだ。