野生のライチョウ受け入れへ シミュレーション
那須町の那須どうぶつ王国では国の特別天然記念物で絶滅危惧種の二ホンライチョウの野生の個体を安全な環境で繁殖させて将来的に野生に戻すためのプロジェクトを進めています。
野生のライチョウの受け入れに向けて20日から園内で飼育しているライチョウを使ったシミュレーションが始まりました。
那須どうぶつ王国ではライチョウを将来的に野生に戻すための段階的な飼育施設「順化施設」を整備しています。
20日は、この施設に那須どうぶつ王国で飼育していた生後10カ月から2年ほどのオス1羽とメス4羽の二ホンライチョウが入れられました。
順化施設は野生のライチョウを連れてきて安全な環境で飼育、繁殖させ、将来的に野生に戻すために造られたもので、本格的な運用は今年8月に中央アルプスから野生のライチョウを連れてきて行われる予定です。
その前のシミュレーションとして園内で育てていたライチョウを施設で飼育し課題を探ります。
オスとメスに分けて入れられた5羽のライチョウですが、那須どうぶつ王国によりますと、オスは普段と違う行動をみせたのに対し、メスはリラックスしているときの動きをみせたということです。
今後は屋外エリアにもライチョウを出して行動を観察する予定です。