栃木県は14日、新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、警戒度を県版ステージ2.5、「厳重警戒」のまま維持することを決めました。

しかし、次のステージへの瀬戸際であるとして、県をまたぐ移動の自粛などを呼びかけています。

県内では現在のところ、新規陽性者のうち20代から30代の占める割合など早期探知のための指標において感染者が増加する傾向は見られません。

しかし、新規感染者の数や療養者の数は県の指標で上から2番目のステージ3が目前のほか、病床使用率はステージ3が続いており、医療提供体制への負荷が高まっているうえ、変異株の陽性者が増えていることなどから、福田知事は「第4波のうねりの中にいる」との見解を示しました。

警戒度は引き上げないものの、ステージ3の「瀬戸際」であるとして、より強い要請を呼びかけます。

具体的には県をまたぐ不要不急の移動を避けること、県内であっても移動や外出は慎重に判断すること、5人以上の飲食や飲酒、パーティーの自粛、バーベキューなど屋外で3密とはならない場合でも控えて欲しいとしています。

「厳重警戒」は県内全域を対象に15日から5月31日までです。

このほか医師や看護師の確保が難しい市町への支援など、ワクチン接種体制の強化に5億円、感染拡大による影響を受けている事業者への支援として26億円、感染拡大防止対策に21億円の補正予算を編成しています。