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ディープラーニングとGPUの世界最大規模のイベント「GTC 2021」で、NVIDIAの創業者のひとりであり、CEOのジェンスン フアン氏(Jensen Huang)の基調講演(日本語字幕あり)がオンラインで公開され、その中でデジタルツインを実現しているBMWの事例が紹介された。



デジタルツインとはどういうものか、NVIDIA「Omniverce」で実践するBMWの最先端工場が紹介された

基調講演でHuang氏は冒頭「AIと5Gが第4次産業革命を起こし、自動化とロボティクスが世界中のあらゆるエッジに展開される。デジタルツインとなる仮想世界「メタバース」もさらなる奇跡として必要だ」と語った。



その上でHuang氏はまず、ロボティクス関連でシステム開発のためのシミュレータ「Isaac」(アイザック)や、未来のスマート工場や現場で環境に合わせてロボティクスシステムを開発するための「Omniverce」(オムニバース)に触れた。



●デジタルツインとはなにか

第4次産業革命のキーワードのひとつに躍り出た「デジタルツイン」とは、リアル社会と仮想世界を意味し、産業界で使われているワードとしては、現実の工場や設備、生産ラインを忠実にデジタル空間で再現し、製品やオペレーションを含めてリアルタイムにリアルとデジタル空間を連携させたシステムのこと。









■GTC 2021 Keynote ロボティクスとNVIDIA「Omniverce」:

(字幕と言語の指定で日本語表示可能) 9分10秒あたりから



●デジタルツインをNVIDIAの「Omniverce」で実践するBMW

NVIDIAの「Omniverce」を使ったユースケースをBMWの工場を事例に紹介した。HUANG氏は「BMWは年間に200万台以上、1分に1台の自動車を生産し、同じものは1台もない。その最先端の工場は完全にデジタルツインを導入している。私達はBMWとともに未来の工場を作っている。それはOmniverceでシミュレーションされ、デジタルツインを実践、ロボットと人間が協働する工場が実現している」と説明。その様子をBMW社のMilan Nedelkovic教授とともに紹介した。



自動車のモデルやカスタマイズ、新車種の導入などで、ラインの配置などを頻繁に変更する必要があるという。





BMWの工場では5万7千人が就業し、その仕事を効率的で楽なものにするために様々なロボットと一緒に働いている、と説明。



従業員の動きは予め学習したモデルが組み込まれている。





ロボットは管理センターで遠隔監視され、万が一のトラブルも人間がサポートすることで回避できる。





■GTC 2021 Keynote デジタルツインを実現しているBMW製造工場の事例:

(字幕と言語の指定で日本語表示可能) 12分30秒あたりから



(神崎 洋治)