フルモデルチェンジされたホンダ「X-ADV」の実力とは?

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スクーターでありながら、オフロード車のワイルドさを備えるのが、2016年に欧州で発表されたホンダの「X-ADV」(132万円)。クラッチ操作のいらないATモデルでありながら、直列2気筒745ccエンジンのパワー、そして個性的なルックスで、人気を博しています。

2021年、その「X-ADV」がフルモデルチェンジ! 車体を軽量化&ボアアップしてさらにパワーアップしたうえ、制御系もかなりリニューアルされています!

▲「パールディープマッドグレー」

車体の軽量化に貢献したのが、エンジンが1.4kg軽くなったこと。ピストン裏面の肉抜きや、クランクシャフトのカウンターウェイト重量の最適化、バランサー軸径の見直しで、軽量化に成功しています。加えてフレームでも、各部の板厚を最適化することで1kgの軽量化を果たし、運動性能をアップ。

それに加えて、エアクリーナーの構造をリニューアルして吸気抵抗を低減し、吸入効率の向上を図ったほか、スロットルボア径を36mmから38mmへ拡大。これにより、最高出力も向上し、さらに力強い走りが期待できるマシンになっています。

さらに、フレーム形状を見直すことで、ラゲッジスペースの容量を22リットルに拡大。荷物が運びやすいというスクーターならではの利点も磨かれました。また、ラゲッジスペース内には、ライトを標準装備して荷物を見やすくしたほか、USBソケットも標準装備し、日常での使い勝手にもこだわっています。

車両の存在感を増す「デイタイムランニングライト」は、日中はハイビームとロービームとの中間にある導光部が強く発光。夜間には、外部の明るさを検知し自動的にロービームに切り替えます。

制御系で新たに採用されたのは、スロットル操作を電気信号に変換し、スロットルバルブの開度制御を行う「スロットルバイワイヤシステム(TBW)」。また、「ライディングモード」も搭載し、エンジン出力やエンジンブレーキ、トルクコントロールなどのモードが選べるようになっており、車体操作の楽しみを追求した設計になっています。

▲「グラファイトブラック」

また、「Honda Smartphone Voice Control system(HSVCS)」も新たに搭載。これはその名の通り、グリップから手を離さずにスマホを操作できるシステムです。車両とスマートフォンをBluetoothで接続し、音声入力に対応したヘッドセットから、音声ガイダンスに沿ってハンドル左手のスイッチを操作し、通話や音楽再生ができるようになりました。

液晶メーターは、視認性の高い5インチTFTフルカラー液晶。速度計、回転計、燃料計は4パターン用意されているので、好みや視認しやすさから選んで自分仕様に変更できます。

カラーは「パールディープマッドグレー」と「グラファイトブラック」の2色。フルモデルチェンジした「X-ADV」は、街乗りもワイルドな遠出も楽しめそうです。

>> Honda「X-ADV」

<文/&GP>

 

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