動物園でオオカミの代わりに犬を一般公開(画像は『Mirror 2021年3月6日付「Chinese zoo ‘tries to pass dog off as a wolf’ in cage after animal dies of old age」(Image: AsiaWire)』のスクリーンショット)

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このほど中国動物園がオオカミの代わりに犬を展示していたことが判明し、多くの失笑を買っている。犬はこの園で飼われている番犬だったが、高齢で死んだオオカミの檻に入れられていた。『Mirror』『BBC News』などが伝えている。

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中国・湖北省咸寧市にある香吾山動物園で、オオカミの檻の中を撮影した動画が多くの注目を集めている。動画は地元に住む徐(チュ)さんが撮影したもので、今月1日に同園を訪れたとのことだ。

徐さんの動画には「オオカミはコチラ」と書かれた案内表示が映っており、すぐそばにオオカミの檻があった。しかし檻の中にいたのはオオカミではなく犬で、大型犬のロットワイラーであることがうかがえた。

犬を見て思わず「えー! おまえ、オオカミなの?」と声をあげてしまった徐さんだが、飼育員になぜ犬がオオカミの檻にいるのかを尋ねたところ「オオカミは高齢で死んでしまった。それに番犬の飼育場所が無かったために、オオカミの檻に入れた」と答えが返ってきた。

翌日、徐さんが撮影した動画をSNSに投稿したところ、中国ネチズンからは次のような声があがった。

「もう、笑いすぎて死にそうになったよ。」
「3歳くらいの子供ならオオカミだって騙せるかもね。」
「どうせなら、ちょっとはオオカミに似ているハスキー犬にすれば良かったのに。」

また海外からは「中国では偽物を売ることで有名なのは知っているけど、これはどうしようもないね」と非難する声も見受けられた。のちに同園は、檻にある「オオカミ」と記された看板を取り除くように咸寧市の林業局に命じられたそうだ。

多くの失笑を買ってしまった同動物園だが、中国では過去にも同様のケースが発生している。英メディア『BBC News』によると、2019年に湖北省武漢市の動物園でオオカミの囲いの中に犬が飼育されていたことがあったという。

また2017年には広西チワン族自治区にある動物園のペンギンの囲いの中にビニール風船型のペンギンが置かれ、2013年に河南省の動物園でアフリカライオンの代わりにチベタン・マスティフという大型犬が展示されていたこともあったそうだ。

画像は『Mirror 2021年3月6日付「Chinese zoo ‘tries to pass dog off as a wolf’ in cage after animal dies of old age」(Image: AsiaWire)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)